フランス語ゼロからのニース生活

2016年に夫と猫とともに、フランス語ゼロで日本からフランスへ移住してきました。

ニースから「アルザス・ロレーヌ生活」になりました。

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無事に10年滞在許可証を手に入れたので、ニースから車で8時間のところにあるヴォージュ(Vosges)県、日本人に聞き覚えがある言い方ならアルザス・ロレーヌ地方に引っ越しました。1か月前のことです。

アルザス・ロレーヌ」という書き方が正しいのか、いまだよく分かっていないません。ネットでいくつか記事を読んでみても、歴史的に何だか複雑…。

現在のフランスの地域分け的には「ロレーヌ」に属するのですが、我が家の義叔母たちの発言を聞くに、アイデンティティ的にはどちらかと言えば「アルザス」の方を大事にしてる印象。

 

なぜニースからヴォージュ県に来たかというと、義母の実家であります。

ド田舎でして、月の出ていない夜には天の川が見える場所です。

 

高齢の義祖母には義母を含め子供が数人いますが、全員すでに家を買ったり海外に移住したりして、この家を引き継ぐ人がいませんでした。

彼らの祖父だか曽祖父だかの代からこの地に暮らし、亡き義祖父の代になってコツコツと周辺を買い増した広い敷地と年季の入った家。

しかし「継ぐのは無理だが、思い入れはあり他人の手に渡すのは嫌。庭の手入れもめちゃくちゃ大変」という不動産を義祖母が亡くなった後にどうするのか、というのはずーっと懸念事項だったのでした。

 

そんな折、私と夫が「ここを買いたい」と言い出したので、一気に問題解決。義祖母が亡くなった後に我々に所有権が移転するという契約形態で、義母を含む全員の実子たちの了解を得て手続きをすすめることになりました。

夫も都会暮らしが長く、私も東京に14年住んで、ニースも我々としては都会の部類で、都会生活はもう十分だなあと思いながら家探しをしていたところに浮上した義祖母宅購入だったのでした。あと、ニース周辺都市の不動産価格上昇についていけなかったというのもあります。私たちの収入では「この広さでこの高値?!!!」みたいな物件ばかり。

幸い、エンジニアである夫の職場が遠隔地勤務を快諾してくれたため、転職を考慮する必要もなくなり、法的手続きには約1年かかった(まだ売買手続きも正式には完了していない)ものの、とにかく引っ越しを終えました。

今年9月の娘の学校入学を、なんとしてもこちらの学校始業に間に合わせたかったので、ギリギリでした。(一応ニースで入学できるようにも準備はしていた)

 

渡仏以降3年半を義父母と同居していましたが、これからは義祖母と義叔母①②と共に暮らす日々です。私の実母などは「よく同居できるよねー」と感心していますが、今のところ大きな問題なくきています。おそらく私の仏語レベルが低すぎて、嫌みっぽく言われていても、良くも悪くもさほど響かない(=気にならない・傷つかない)のも一因かな。

娘が大きくなれば「こんな田舎退屈で嫌だ」というようになるかもしれませんが、「その時はストラスブールなりナンシーなりパリなり、どこか大きい都市の高校や大学に進学すればいいじゃん」と思っています。とりあえず二歳半の今は、最高に楽しそうです。

ネットは通じるし、アマゾンや各種通販も使えるので、今のところ田舎だから困ってることは特にない…あ、「証明写真とる機械」が車で30分のとこにしかないので、それは不便かな。 

 

引っ越してきて約1か月、まだどこにも観光に行ってないけれど、おいおいストラスブールとかコルマールなどを巡ってみたいなと思っている次第。

あと、滞在許可証の住所変更手続きをしなくては…。

ブログ名が現実と違ってしまったけど、さしあたりこのままで行こうと思っています。

 

宣伝。

また外部サイトで記事を書かせていただきました。「完全ガイド!」と強気なタイトルが付けられていますが(冷や汗)、ニースの定番を紹介しています。なお、個人的に一番言いたい情報は「外出先でのトイレ情報」だったりします。

trip-partner.jp

 

Trip-Partner様でコルシカ島(コルス)旅のおすすめの記事を書かせていただきました。

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昨年9月に夫と二人、バイクでコルシカ島をほぼ一周する旅をしました。別のブログで、その旅レポを書いていたのですが、日々のこと(というか育児)に追われて放置していました。ずーっと忘れないうちに書いておきたいなと思いつつ…。

そんな折、当ブログ経由でTrip-Partner様からお誘いいただきまして、一念発起してコルシカ島の旅について記事を書かせていただきました。けっこう頑張りました。

記事を書くために色々調べ直しているうちに「もう一回コルシカ行きたい」という気持ちが高まってしまいました。ほんと良かったんですよコルシカ。

いかんせん、今夏は引っ越しという一大イベントがあり旅行はお預けですが、コルシカ行きの飛行機、結構フランス各地から出てるのね!ということを知ったので、また絶対行きたいと思っています。

と、夫に話すと「いや、行くならバイクだから。飛行機って(笑)」と言われました。まあバイクでも良いんですけど、次は娘も連れて行くからキャンピングカーじゃないの?と思ったり。

ちなみに、コルシカ島はドイツナンバーのキャンピングカーや車に乗ってる観光客がめちゃくちゃ多かったんです。あのドイツ人たちみんなドイツからあのデカいキャンピングカーで来てんの?と思ったのを今でも覚えています。

ということで、初めての人向けコルシカ島旅記事をご一読いただければ幸いです。

 

こんな記事も書かせていただきました。お土産系の記事は、人それぞれ持論があるかと思いますが、私はこう思うという程度で…。

 

待つことほぼ7ヶ月 10年滞在許可証取得しました。

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2018年12月後半にアルプ・マリティーム県庁に10年の滞在許可証を申請し、待つこと約7ヶ月。ようやくカードを手にすることができました。


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レセピセ更新のつもりで行ったらカードができてた

申請時に発行されたレセピセの期限が7月末まで。さらに近日引っ越しを予定しているため、直前にあたふたしたくないという思いで、手続きの進捗状況の確認と、レセピセの更新、必要であれば審査を転居先の管轄官庁への移管手続き(できれば避けたい)のために、アルプ・マリティーム県庁に久しぶりに出向きました。事態がややこしくなった場合に備えて夫も同行してくれました。

なお、アルプ・マリティーム県庁での10年滞在許可証の審査・発行にかかる時間は、県庁で5ヶ月+国で1ヶ月=6ヶ月が目安です(と、公式サイトに書いてある)。

その目安となる6ヶ月を過ぎていたのでした。

 

さて、昨年11月に申請書類リストをもらいに行った時は入口入ってすぐの一般窓口(Accueil Général)でレセピセを更新していましたし、県庁公式サイトでもそのように案内されていた(2019年7月時点)ので、朝9時過ぎ、迷わずその列に並びました。

が、並び始めて数分後、夫が「ほんとにここで並ぶのであってる?」と周りをキョロキョロし始め、列から離れて偵察に。

結局、「レセピセ更新は、建物の1番奥でやってる」と確認を取ってくれて、急いで移動。またもや現場では変更があり、公式サイトに騙されるところでした。

 

そして待つこと2時間弱。

窓口の人にドキドキしながらレセピセ更新に来た旨を申し出。

早速、進捗状況を確認する職員。そして

5日前に滞在許可証できあがってる。午後1時から2時半までの間に来庁して受け取って。印紙269€買ってきてね」

 

何かちょっと半信半疑でしたね。夫に私の理解が間違ってないか確認しました。

結局、10年滞在許可証初回申請は、6ヶ月ちょっとでカード発行に至りました。

今回の手続きでわかったこといくつか

  • アルプ・マリティーム県庁では、レセピセ期限の何日前から更新を受け付けてくれるのか公式サイトには明記されていない。(2019年7月現在)更新に必要なものが何かも特に記載なし。
  • 少なくとも6ヶ月間のレセピセについて、期限2週間前に申入れしてみたら、門前払いはされなかった。他地域の官庁サイトには期限3日前から受付と記載されているところがありました。期限1週間前くらいが無難そう…。
  • レセピセ更新窓口では「更新以外の質問は受け付けない。一般窓口へ行け」と貼紙がされていました。ザ・分業「それは私の仕事じゃない」。
  • 滞在許可審査中の転居に伴う移管手続きは不明。ブログネタになるからやってみたかったので、ほんの少し残念。

 

それから、滞在許可証申請窓口である3番窓口(Accueil 3)は、未確認ですが、申請にあたり何らかの予約が必要になっているかもしれません。警備の人が列に並ぶ申請者に「ランデブーが…」「ランデブーを取れ」と言うような話をしているのを小耳にはさみました。

しょっちゅう何かが変わっているので、申請に行く前に、まずは一般窓口に出向いて申請書類リストをもらい、手順を確認する方が安全でしょう。

カード受け取り後に召喚SMSが届くカオス

待ちに待った10年滞在許可証、その日の午後に受け取りました。45分程並び、3分程で受取り完了できました。

「結局、今回は滞在許可証ができた旨の召喚状来なかったな…」と思っていたら、カードを受け取ってから24時間以上経過した翌日の夕方に携帯にSMSが届きました。管理的に大丈夫なのか?

ほんと、こう一時が万事カオスなのよね、アルプ・マリティーム県庁。


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次は住所変更手続き

さて、やっと手にした滞在許可証ですが、転居と共に住所変更申請が必要になります。

今度は転居先の田舎の役所で手続き予定。どんな波瀾万丈があるか、今から楽しみです。

あと、もうしばらく滞在許可証更新手続きしなくていいの嬉しいいいいい(涙)。

 

 

ニース プロヴァンス鉄道駅前に「La Gare du Sud」開業

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2019年5月ニース市内リベラシオン(Libération)のプロヴァンス鉄道の駅前に新しい商業施設「La Gare du Sud(ラ・ギャレ・ドゥ・スュッド)」が開業したので立ち寄ってきました。


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2019年5月ニースのリベラシオンに商業施設「La Gare du Sud」開業

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飲食・物販など33店が出店

駅舎を再利用したこの商業施設は、2,500㎡の中に飲食店28、その他物販店など、合計33ブランドが出店。

公式サイトを見ると、お寿司やラーメンの店もあります。

2018年3月に先行して映画館「シネマ・パテ」が開業しているので、この施設の開業でやっと駅前工事が一段落した感があります。とはいえ、まだまだ店舗内装工事をやっている区画もありますが。

週末は深夜まで営業 映画の後に一杯…ができるのは良い

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火・水曜日は23時まで、木~日曜日は深夜0時まで営業しているのがポイント。当施設のあるリベラシオンは、深夜営業しているレストランなどはそれほど多くありません。隣接する映画館のレイトショーを見た後に「ちょっと一杯」ということが気軽にできるようになるのは良いです。

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写真奥に見えるのが映画館、左側赤茶色の建物が「La Gare du Sud」です。

旅行でニースに滞在する場合も、レストラン選びに迷ったり、とりあえず軽く食事をしたい時などに重宝しそうです。

トイレが無料!

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在住者として一番おすすめしたいのは、トイレが無料!ということ。

正面入口を入って右手側(写真右の開いているドア)に無料トイレがあります。日本人的には至って普通のトイレですが、男女別・便座とトイレットペーパーあり・清掃されている・無料というのはかなりありがたいことです。施設を利用しなくても、トイレだけ借りることもできます。

開業したばかりなので全体的にわちゃわちゃしている感じ

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今回土曜日の15時頃にさらっと施設内を見ただけですが、結構空いてました。店内が全体的にわちゃわちゃした感じ(片付いてない・モノが置きっぱなし)なのは、開業して日が浅いから、まあこんなものかなという印象です。

トリップアドバイザーでも賛否がある感じ。あまり過度な期待をしていかなければ及第点なんじゃないかな、と思います。

子連れ的には気軽な気持ちで行けそう

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子連れなどの場合は、施設自体がいわゆる「フードコート」的雰囲気なので、ベビーカーで入店したり、多少子供が騒いでも気にしなくて良さそうです。

開放感があるし、空調も割と効いているので、ちょっと一息つきたいときにいいでしょう。施設向かい側に公園もあるので、併せておすすめです。

「La Gare du Sud」施設情報

住所:35, avenue Malaussena 06000 Nice

アクセス:

①バスの場合 37番「Saint Lambert」、23番「Libération」

②トラムの場合 Ligne1「Libération」下車徒歩2分

営業時間:月曜定休、火~水は11時~23時、木~日は11時~24時

公式サイト:http://garedusud-nice.com/

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ラップケースを買いに ニースからトリノへ。

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5月に入って夫が約一か月のバカンスを取得。長期休暇には、義父母に娘を預けて数日の夫婦二人旅が楽しみ。今回はトリノ無印良品にラップケースを買いに行く」を主目的に日程を組みました。

帰路にまさかの雪道走行中にバイクで転倒して私の左足骨折という事態が発生しましたが、まあそれはそれとして、2年ぶりの無印良品はやっぱり楽しかったのでした。


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南仏ニースから一番近い無印良品はイタリアのトリノ

フランス国内にも無印良品は店舗がありますが、そのほとんどがパリに集中(あとリヨン)。そのため、ニースに住む者にとって一番近いのがイタリアのトリノ店になります。高速道路を使って3時間半ほど。

ちなみに、フランス国内でニースから一番近いリヨン店は高速道路を使って4時間半から5時間半程かかります。遠い!

各種雑貨はオンラインショップでも購入可

ヨーロッパの無印良品はオンラインショップもわりと充実しています。そりゃあ、東京有楽町店のような規模とはいきませんが。 

今回の目的「ラップケース」もネットで買えます。4.95€です。でも遠出するには何かテーマがあるとやる気がでる性分なので、今回の旅行の目的がこれになりました。

↓こちらはヨーロッパのオンラインショップサイト。

www.muji.eu

無印の食品はやっぱり楽しい

ヨーロッパの無印良品のオンラインショップでは購入できないのが食品類。

トリノ店には、レトルトカレーや茶葉、菓子類などが販売されていました。今回はバイクでの旅行(かつキャンプ用品満載)のため、収納スペースが限られていたので、レトルトカレーフリーズドライのスープ、お菓子を数点購入したのみ。

最終的にはラップケースより食品の方をキャッキャウフフ言いながら購入していました。

フランスのラップは箱がヤバい(良くない意味で)

ところで、日本国外で暮らす日本人が集まれば、おそらく一度は話題にのぼるだろうことの一つが「ラップフィルム(サランラップ)」。

これは私の住むフランスに限らず、イギリスやアメリカ、カナダなどなど、各国にお住いの方も同様(筆者調べ)。

「海外移住/留学するなら持っていくべきアイテム〇選!」といった趣旨の記事でも、高確率でリストアップされているものと言っても過言ではありません。

私が知るフランスのラップに限って言えば、ラップ本体の品質も日本製に比べれば数段劣るけれど、とにかく箱のレベルはめちゃくちゃ低い。何なら店頭に陳列されている時点ですでに型崩れや破損しているほど。

日本製のものが使えれば最高だけど、移住した身にとってはしょせんは消耗品。経済的なことを考えれば、在住地で調達したものを使いたい。

そこで、フランスのラップ本体使用のストレスをかなり減らしてくれるのが、無印良品のラップケースなのでした。フランスのラップの箱は、開封したら即リサイクルゴミ箱行きです。

少しだけトリノ中心街を観光 (カステロ広場・市立古典美術館)

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無事に無印良品で目的を達成したあとは、少しだけトリノ中心街を散歩。

店を出てすぐに目に入るのが「カステロ広場(Piazza Castello)」

写真に写っている市立古典美術館(Palazzo Madama)は2019年5月時点では正面外装は改装中でした。広々としていて、平日なので見学に来ている中高生グループが数組。

この近辺は王宮や博物館などもあるので、いつか時間を作って観光してみたいと思いました。


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トリノ中心部で良さげな外観の飲食店は大抵ジェラート

さて昼食。特にここに行きたいと決めていたわけではないので、バイクを停めた場所からあまり離れないようにしつつ、グーグルマップも見ながら適当に探してみることに。

トリノも、ニース同様、多くの飲食店が店の前に席を設けているので、その雰囲気を見つつ店選び…と思ったら、ちょっと良さそうだと思って近づいてみると、どれもジェラート屋。こっちも…あ、こっちもか!みたいなことを30分程。

美術館や図書館、オフィスなどが集まっている場所なのに、皆どこでご飯食べてるの?という感じでした。

あそこはどうだ?と近づいてみれば、ファストフード店だったり。

色々と店先をのぞいては、やっぱり止めて…を繰り返し、もういっそサンドイッチでも買うかという気分になってきたところで、ようやくいい雰囲気のレストランを発見。

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店外の席で対応している店員さんが優しそう、という理由で決めてみたら、結果的に料理も接客もとても良くて大正解でした。

イタリア語が話せない私たちに英語で接客してくれたし、メインとパスタの両方を頼もうとした私に「わりと量が多いから、一つで十分だと思うよ」と勧めてくれる良心的な対応。

写真は、左がトマトとチーズのフジッリ、目玉焼きの下にアスパラガスとチーズとおかひじきのような野菜が隠れているやつ、前菜に米のサラダ。

残念ながらこのレストランがどこにあったのか、データが残っていないのだけど、時間があるときにGoogleマップで探してみるつもり。

トリノ中心街の通行量の多い通りの雰囲気が良さそうなテラス席は、ジェラート屋率が高いという点、ちょっと留意しておくとイライラしないで済みそうです。

トリノ五輪」の痕跡は周辺の町に

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40歳目前の私にとっては、トリノと言えば「トリノ五輪」「荒川静香選手金メダル」「イナバウアー」みたいな印象なのですが、トリノ中心街ではとくに五輪の痕跡は発見できず。でも、バイクで1時間ほど走った頃に通ったスキー場のある町に、トリノ五輪開催時のモニュメントが残っていました。

山に雪は少し残っているものの、ウィンタースポーツの時期が終わっていたこともあり、閑散。五輪が町興しになったのかなあ、などと思いつつ通過したのでした。

 

こんな記事も書いています。 

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ニースで骨折入院したら病院食がけっこう美味しかった。

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年末からずっと滞在許可証を待っている間に、2泊3日のバイク旅行最終日に雪道で転倒し左脛骨折。ニース市内で1番大きな病院(オピタル・パスツール2)に救急車で運んでもらい、6日間入院しました。

入院中は、まじでスマホで暇をつぶす以外は食事(と家族の見舞い)くらいしか楽しみがありませんでした。

最初、全然期待していなかった病院食が思いのほか美味しく、自分では作ったことのなかったフランスの家庭料理に触れる良い機会になったので、まとめました。


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 最初の病院食は肉だった。

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救急車で搬入された翌日午前に手術だったので、 入院して最初の食事。

骨折した日の昼食を最後に、水コップ一杯しか飲んでいなかったので、24時間以上ぶり。

機内食みたいな感じで出てきました。片づけ楽だし、いいよね。

ローストビーフと辛子、ズッキーニと米のグラタン、りんごタルト、パン、チーズ。

エコノミークラスの機内食レベルを基準に考えると、結構美味しかったです。私、機内食も味はともかくあの小さなスペースに色々ぎゅっと詰め込んだ感じが大好きで、めったなことでは残さない。なので、この一食目で「ああ、この入院生活、きっと大丈夫」と思ったのでした。

朝ごはんはいかにもフランスらしく。

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入院3日目の朝食。配膳係の人から「コーヒーにする?紅茶にする?」と言われ、コーヒーを選択。フランスのカフェのように、極小カップで濃いのが出てくるのかと思ったら、ドーンとカフェオレボウルで出てきました。エスプレッソではない普通のコーヒー。

入院最終日に「カフェオレ」も選択できることを知り、もっと早く言ってよと思うなど。

炭水化物はパンまたはビスケット(カリカリに焼いた食パンみたいなもの)を選べます。私は全ての朝食でビスケットを選んだけれど、これを書いている今、ひょっとしてパンを選んでいたらクロワッサンとかだったのだろうかとちょっと後悔。

ビスケットには、バターとジャムが付いてきました。

以上。

足りない!!!

もっとこう、フルーツとか…ヨーグルトとか…、と毎朝思っていました。しかし、おかげで昼食が進む進む。そういう作戦なんだろうか。

昼食と夕食はボリュームたっぷりの家庭料理

朝食のボリュームの軽さに対して、食事はどんどん豪華になっていきました(個人の感想です)。

食事はトレーに載せて一気に提供されますが、すべて前菜・メイン・デザートで構成されていました。あとはパンとチーズ。

容器のビニルカバーに料理の名前が印字されているので、「今日のこれはなんだ?」と食べる前にスマホで検索。

どれも日本語記事やブログ等で紹介されているような、フランスの定番家庭料理という感じ。食べたことがあるものもあれば、初めての料理まで色々とあり、専業主婦的にはとても勉強になりました。

フランスで育児をしているので、こういう「フランス人なら絶対一度は食べてる」定番料理をわが子にもできるだけ食べさせてあげたいと思いつつ、知らないレシピや食材に手を出すのはなかなか難しい時もあるのでかなり助かりました。

さて、そのボリュームたっぷりの料理ですが。

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写真左上

夕食。見た瞬間「ちくわぶ?」と思ったクネル・ソースナンテュア(魚介の練り物)。触感もわりとちくわぶ的。米、パン、チーズ、チョコプリン。

写真右上

昼食。根セロリのサラダ、豚肉のカレーソースがけ、蒸しじゃがいもバター風味、パン、ヨーグルト、桃のコンポート。

写真左下

骨付き鶏の香草焼き、野菜のナゲット、チーズ、パン、デザートはリ・オ・レ。

人生2度目のリ・オ・レは、やっぱり微妙でした。バニラクリームと米の組合せ、どうしても微妙。これはもう好みというか、頭に刷り込まれた食わず嫌い。

写真右下

カレー風味ソースをかけた魚、ゴマ入りサラダ、四角いニョッキ、さやいんげん、フルーツサラダ、キャラメルクリーム。

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写真上

夕食。緑野菜のポタージュ、ヤギチーズ・トマト・バジルのタルト、ラタトゥイユ、フルーツサラダ、パン、チーズ。

ポタージュはオプションだったのに「いる?」と聞かれて反射的に「ウィ」と答えてしまった。よって、パンチーズはお残し。タルトが思ったより軽くて美味しかった。 

写真下

昼食。私としては入院中一番豪華に思った食事。

paupiettes de veauひき肉団子を仔牛薄切り肉で巻いて焼いたものときのこクリームソースのニョッキ。パテ・ド・カンパーニュ、オリーブ、パン、チーズ、チョコレートケーキ。

減塩?カロリー?何それ、いいから赤ワインと食後のコーヒー持ってきて!って感じだった。チョコレートケーキで胸焼けをおこしたのはいい思い出。

なお、この写真二枚の食事、同じ日の昼食と夕食でした。ベッドでごろごろしている以外とくに何もしていない身には「ちょっと多くないか?」と思う量と豪華さでした。これで病院食なのか、すごいなフランス…みたいなという感想。


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パスツール病院に入院しました。 

ケガをしたのはニースからバイクで二時間離れた場所でしたが、救急車で運ばれたのがパスツール病院でした。多分居住地に一番近い大病院だから。

フランス語がいまだにA2レベルの不自由な私でも、スタッフはきちんと話を聞いてくれ、何ならお互いつたない英語やスマホの翻訳アプリなどを駆使して対応してもらえました。移民も多い街なので、フランス語がうまくない患者にも慣れているんだろうなという印象。

写真は撮っていないけど、病院内もキレイ。

2歳の娘を連れてのお見舞いも、「廊下の待合スペースならいいよ」と柔軟に対応してくれました。そして食事も通常食はわりとおいしい。

とはいえ、ニース旅行中にここのお世話にならないことを祈ります…。

こんな記事も書いています。

事故をしたのがアロス湖の近く、救急車で通過したのがダリュイ峡谷でした。

同乗した救急隊員の男の子とダリュイ渓谷通過中に「ここは景色最高だよねー。バイクで走ると最高なんだよー」「知ってる、去年来たんだよね」みたいな話をしました。

もっとゆっくり見たかったなあ。

www.srdavi3216.com

 

まさに担当者次第の滞在許可証更新。

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アルプ・マリティーム県庁サイトに「10年滞在許可証は発行に5か月」と書かれているし、レセピセは8月まで有効なので、おとなしく待っている今日この頃。5月に入っても音沙汰がなければ、重い腰を上げなければと思っています。

庭では野イチゴの花が咲き始め、そろそろ蚊が出てくるなという感じ。 

 

一方、ほぼ同時期にフランスにやってきた語学学校時代の友人は、2月に10年滞在許可証を申請。しかし、当たった窓口担当者の采配で「2年カードの更新」で手続きが進められることになってしまいました。

同時期にニースに越してきた友人が、2月に入ってから10年滞在許可証を申請しに同じアルプ・マリティーム県庁に行ったところ、おおむね記の書類不備を理由に申請が受理されず、2年のみの更新手続きになってしまったとのこと。

  • 5年分の納税通知書(avis d'impot)
  • 各年の住宅保険証明(Assurance habitation de chaque année)

仏人配偶者と住居を同じくしていることの証明書として要求されたんだと思われますが、この友人は仏人配偶者と婚姻後3年経過したという要件(私と同じ)で申請。確か結婚して5年は経っていないはず。なのに、5年分を要求とは…。

あたった担当者が良くなかったのかもね、もしかしたら10年が許可されるかもしれないから結果を待ってみようと慰めたものの、まじで腑に落ちない。

https://www.srdavi3216.com/entry/2018/12/20/074038#2019年2月6日追記10年申請を却下され2年更新になった友人の話

結局、4月上旬に2年の滞在許可証が発行されたとのこと。

何度思い返してみても理不尽ではないのか・・・と思ってしまう。

その友人は重国籍可能な国の人なので、今年国籍取得に向けて動くそうです。それができるなら、その方が良いよ。頑張ってほしい。

なお、2年カードの場合は発行に4〜6週間とアルプ・マリティーム県庁サイトにも記載されているので、概ねスケジュール通りに手続きが進んでいるということになるのでしょう。 

そこに期待して、あと1ヶ月待ってみるつもりです。

 

こんな記事も書いています。

www.srdavi3216.com

 

まだ待っています、滞在許可証。

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前回の10年滞在許可証を申請したというエントリーから早くも3ヶ月。

まだ待ってます、レセピセのまま、県庁からの連絡を。

その間に、娘は2歳の誕生日を迎え、年は2019年に改まり、ニースのカーニバルも(結局今年も見に行かないまま)終了し、ひな祭りも終わって、晴れた日中は日向なら半袖で出歩ける季節になりました。

来週はサマータイムで、ニース的には夏はすぐそこ!という感じ。

5ヶ月待ちという話もあり、レセピセも8月まで有効なので、もうそのくらいのつもりで待っている今日この頃です。

なお、書類が足りないとか、追加出せみたいな連絡はないので、その点はクリアしているのではと推察。前回は提出して1ヶ月後くらいに追加書類要請のお知らせが来ていたからな…。

 

日々正座して待ってる心持ちで過ごしているけれど、そろそろ足がしびれてきましたよ…。

ニースで10年滞在許可証(Carte de résident)を申請しました。

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ニースのアルプ・マリティーム県庁にて、どうにか10年滞在許可証申請手続きを行ってきました。「不満/謎に思うところ山のごとし」な1日でしたが、心静かに1ヶ月後を待ちたいと思っています。

今後、ニース(アルプ・マリティーム県庁)で滞在許可証を申請する方のために、申請までのあれこれをまとめました。長々としてるので、まとめの項目だけ読んで頂いても。ご参考になれば幸いです。(2018年12月時点での情報です)


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所要時間は6時間

整理券がないと第一関門(Pré-accuile)に立てない

県庁に入ったらまっすぐ3番窓口(Accuile 3)に向かい、列に並びます。9時の時点で先頭まで目測30mの行列です。申請者本人と付添人(配偶者や子供)などでぎゅうぎゅう。先頭の人は夜明け前から並んでいたのではないかしら。

並んでいると、職員の人が小さな紙を配りに回ってきます。規定時間までに待機列に並んでいたことの証明書になるため、これを無くすとプレ窓口(Pré-accuile)で受付けてもらえません。

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これは2年前に申請に来た時は無かったシステムでした。いずれにしても、開庁時間ギリギリに来て列に並んでも、その日は受付けてもらえないなんてこともあり得るので、早めに行くことが望ましいです。

プレ窓口到達に2時間半、本窓口(Guichets)到達に3時間半

並び始めてからプレ窓口にたどり着いたのは11時半(ここまで立ちっぱなし)。

職員にさらっと持参書類の確認を受け、ひとまずOKということになると番号チケットを渡され、待合スペースへ(椅子が空いていれば座れるけど、だいたい満席)。

ここで、自分の番号が呼び出されるまで更に待ちます。途中12時になり、職員が昼食に入るためか、5つある本窓口(Guichets)が2つしか稼働していない時間帯も。

この間も、ほとんどの申請者は待合スペースから離れず、じっと静かに待っています。

なお、館内にサンドイッチやスナックなどの自動販売機があるので、手早く何か食べたい時はそちらへ。

結局、申請を終えて県庁を出たのが15時過ぎ。まるっと6時間。もう精根尽き果てたとはこのことだなという感想しかありませんでした。

子供自身が申請者の場合だとか、ベビーカーに入れっぱなしにできる乳児でない限り、一緒に連れて行くのは長丁場すぎて相当しんどい。うちの2歳前の娘は、義父母にあずけてきて本当に正解。3歳と5歳くらいの子が来ていましたが、15時頃には疲れて飽きて、不機嫌になって、親子ともに大変そうでありました。

プレ窓口(Pré-accuile)で「これだと10年無理」と脅かされる

2年前に滞在許可証を申請に来た時も同様だったのですが、プレ窓口の職員は非常に厳しい顔つき&感じが良くない。

やっとプレ窓口で順番が来て、ガラス越しに職員に挨拶。返事もそこそこに、列で配られた整理券を出せという仕草(無言です)。いきなり威嚇された気持ち。

次に、滞在許可証カード、パスポート、配偶者のIDカード、持参した書類一式(コピー&原本)を出すよう指示され、できるだけ手際よく渡して、事前確認を受けます。(提出した書類については、こちらの記事をご覧ください。)

で、一言。

「同居を証明する書類が少ないので、これだと10年ではなく2年しか申請できないかもしれません。」

えっ、なぜ2年・・・!と動揺している私と夫をよそに、番号の書かれたチケットと、滞在許可証申請書(アルプ・マリティーム県庁書式)を手渡しながら、

「これを書いて、あっちで待っててください」と言われて、追い払われるようにここでの手続き終了。同居証明書不足でなぜ10年が2年になるのかの説明など無しでした。

ここでの所要時間約2分。

プレ窓口で不受理にされた申請者を優しくなだめる警備員。

2年前と違っていたのは、プレ窓口のすぐ横に常に体格の良い警備員が立っていたこと。

このプレ窓口段階で書類不備を指摘されて追い返される人がいるのですが、皆、滞在期限が2ヶ月未満になっているので、とにかく必死で粘ります。職員にガラス越しに声を荒げているフランス人配偶者もいたり。そういう人をなだめ、静かに帰らせる為に配置されたのかもしれません。

「書類が足りてない」とすげなく追い返された申請者(2歳くらいの子連れ夫婦)に、「県庁サイトを見て書類揃えてきたの?あー、あのサイトの情報は古くて間違っているから・・・」と申し訳無さそうに説明していた警備員もいました。ていうか、それ警備員の仕事?ていうか、県庁サイト情報やっぱりおかしいよね・・・、うすうすそういう気はしてた。

もう、あの親子かわいそう過ぎる、小さい子連れて長時間並んでがんばったのに・・・(涙)。


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書類がきちんと揃っていれば本窓口手続きは5分で終わる

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番号チケットを受取り、県庁フォームの申請書類を書き終えて、待つこと3時間半。自分の番号になって、指定の窓口へ。

2年前に滞在許可証を申請に来た時も同様だったのですが、本窓口の職員は非常にやさしげ&感じが良い!!もちろん、当たった担当者によります。厳しそうな職員もいます。プレ窓口の職員が怖かっただけに、マジで天使に思えた・・・。

手際よく書類を確認し、「じゃあ、これで10年申請を受理しますね」と、レセピセを発行してくれました。(いくつか確認の質問や、指紋を機械で取ったりしつつ)

プレ窓口で脅かされた共同生活証明の不足も特に言われず。これは、現在所持している2年の滞在許可証を発行してもらった時の住所と変更なしだったからかもしれません。「住所変わってないんですね」という確認があったので。

「問題なければ1ヶ月後にカードを発行します」ということで、手続き終了。所要時間約5分。

30分近くかかっている申請者もいます

待合スペースから見ていると、「あの申請者、まだ終わっていないのか」というくらいずっと座ってる人もちょこちょこいます。申請者たちのサポートの仕事をしているらしき人もちらほら。

滞在許可証と一言で言っても、申請理由や種類は様々。「そんなのどこに書いてあるのさ」みたいな書類をいきなり要求されたりするのでしょうし。私のような仏人の配偶者としての申請は最もシンプルな部類なのだろうと思います。

昨日は「こんなのありえない、普通じゃない!」と怒鳴り始めた人も居ました(そして、すぐにすっとその後ろに立つ警備員・・・)。皆必死なんですよね。

申請動機書は「義務ではない」?!

さて、今回一番「なんだよ、それ」だったのが、こちら。

夫と一緒に頑張って書いて持参したのですが、本窓口で要求もされないし、見える場所に置いているのに取ろうとしない。 最後の最後で、「あの、これはどうしたら」と聞いてみたら、この答え。

政府サイトにも、必要書類の1つとして「Documents justifiant que vous relevez d'un des cas de délivrance」とありまして、ネットで調べた限りでは、これが「申請動機書」にあたるらしいんですけどね。っていうか、この窓口から数十メートル向こうにある総合受付で「手書きで書いてくるように」って言われたんですけど・・・。受付と窓口で言ってることが違う。

「別に義務じゃない」とは言われましたが、せっかく書いてきたし、この職員の言ってることが間違っている可能性も捨てきれないので、出しておきました。

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まとめ(ここだけ読んでもOKです)

  • アルプ・マリティーム県庁のウェブサイトに掲載されている申請書類情報はあてにならない(2018年現在)。私が閲覧した時点では政府サイトのコピペ状態でした。該当ページ自体見つけにくい。一番確実・簡単なのは、予め県庁に出向き申請書類リストは貰ってくること(総合受付で取得可能)。サイトからダウンロードできるようにすれば、申請者も職員も手間が省けてWin-Winだろうに。
  • 政府ウェブサイトに記載されている申請書類リストと付きあわせて、県庁リストと重複していないものは念の為用意する。(申請者本人の出生証明書/大使館による仏語翻訳、申請動機書など)
  • プレ窓口(Pré-accuile)の職員は基本的に非常に無愛想で厳しい。「これじゃ申請できない、10年は難しい」などと言ってくるが、法的根拠の説明はない。県庁リストに記載ある書類が揃っていれば、本窓口に並ぶ整理券は発行してくれる。
  • 共同生活証明書(銀行口座証明、所得税証明書、セキュリテソシアルのAttestationなど)は多いほどいい。が、入国以降転居などしていなければ、それほど厳しいことは言われない印象(※当たった担当者によりけり)。
  • 申請動機書は窓口で「義務じゃない」と言われても、政府サイトには書いてあるものなのでとりあえず出しておく(コピーを忘れずに)。
  • とにかく並ぶ。まる一日つぶす覚悟で臨みましょう。
  • プレ窓口(Pré-accuile)では、妊娠中や、ハンディキャップのある方は優先してもらえます。遠慮せずそのシステムを使ってください。2時間は早く済みます。

総合受付と窓口で言ってることが違うし、公式サイトも情報が怪しいというカオスな状況の2018年滞在許可証更新手続き。

夫は「僕らが払っている税金を使って、これ程不可解で非効率な仕事のやり方をしてるなんて!仕事を休んでこないと行けない人たちにもかわいそう過ぎる」と怒り心頭。「もうやりたくないから、フランス国籍取らない?」とまで。私もちょっとそれが頭をよぎったほど疲れました。

無事に許可証が取得できることを切に願います。

2019年2月6日追記 10年申請を却下され2年更新になった友人の話

同時期にニースに越してきた友人が、2月に入ってから10年滞在許可証を申請しに同じアルプ・マリティーム県庁に行ったところ、おおむね下記の書類不備を理由に申請が受理されず、2年のみの更新手続きになってしまったとのこと。

  • 5年分の納税通知書(avis d'impot)
  • 各年の住宅保険証明(Assurance habitation de chaque année)

仏人配偶者と住居を同じくしていることの証明書として要求されたんだと思われますが、この友人は仏人配偶者と婚姻後3年経過したという要件(私と同じ)で申請。確か結婚して5年は経っていないはず。なのに、5年分を要求とは…。

あたった担当者が良くなかったのかもね、もしかしたら10年が許可されるかもしれないから結果を待ってみようと慰めたものの、まじで腑に落ちない。

しかも、私が総合受付で言われた「申請動機書」については、「え、何それ?」という反応。何も言われなかったんだね…。

もー、なんかめちゃくちゃだぜ、アルプ・マリティーム県庁!

 

こんな記事も書いています。

www.srdavi3216.com

 

10年滞在許可証(Carte de résident)を申請しよう。

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2016年に渡仏してきて、早2度目の滞在許可証更新の時期が迫ってきました。今回は10年の許可証取得を目指します。


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フランスの滞在許可証申請手続きは居住地によって微妙に異なる

フランスの滞在許可証の申請手続きについてネット検索をすると、様々な人がブログ等で情報共有をしてくださっています。でも、どなたも必ず注釈をつけているのが、「詳細は管轄の役所に確認してね」ということ。おそらく私が住んでいるアルプ・マリティーム県でも、申請地によって微妙に違っていると思われます。

関連する法律も少しずつ変わっていますし、政府や県の公式サイトでも手続きについて確認することができ、少しずつ便利になってきていますが、実際、役所に足を運んで色々聞いてみたら「そんなことどこにも書いてないじゃん」みたいなご当地ルールの1つや2つ必ず出てくると考えておいたほうが、心安らかでしょう。

アルプ・マリティーム県(ニース)で10年滞在許可証“初”申請の場合

さて、フランス人の配偶者としてニースの県庁で10年滞在許可証を初めて申請する場合、下記のものを用意するようにと言われています。なお、これは2018年12月時点での情報です。最新情報は、直接政府や管轄の役所のサイト等で確認なさってください。

フランス国内の外国人向け情報はこちら。

Accueil Etrangers - Toutes les informations sur l'accueil des étrangers en France

用意する書類(原本+コピー)

  • 滞在許可証(visa de long séjour):現在所持している有効期限内の滞在許可証
  • パスポート:有効期限内のもので、顔写真のページ、入国日のスタンプがあるページのコピー
  • 出生証明書(un extrait d'acte de naissance avec filiation ou une copie intègrale de naissance):戸籍謄本と大使館作成の仏語翻訳。発行日から6か月以内のものを用意しました。国のサイトには特に記載が見当たらないが、県庁の書類リストには書いてある。

  • 居住証明書(3ヶ月以内のもの)(justificatif de domicile detant de moins de 3 mois):水光熱費の請求書、賃貸契約書など。私は義両親と同居なので、証明書+電気代領収書+義父のIDカードの写しを用意。
  • 顔写真3枚(3 photographies d'identité):35mm×45mmサイズ 県庁内に機械があり。
  • 移民局(OFII)召喚時に受領した健康診断証明書
  • なぜ10年滞在許可証を発行して欲しいのかという動機書(Documents justifiant que vous relevez d'un des cas de délivrance):規定書式はなく、手書きで作成。「手書き?冗談でしょ?」と思って窓口で2回確認しましたが「Avec la main」とのこと。このルール、変わって欲しい・・・。(2018/12/18追記:結論から言えば、アルプ・マリティーム県庁においては「別に義務ではない」らしい。リストをくれた総合受付と、申請窓口で言ってることが異なるというまさかの事態。でもせっかく書いたので提出しました。この書類については、申請地によって対応が色々あるようです。印刷したものに署名でOKとか、申請窓口でその場で書く(文法チェックもへったくれもない)など。)

 ■配偶者ビザの更新の場合

  • フランスにおける婚姻証明書(justifificatif du mariage en France):3ヶ月以内に発行された結婚証明書のコピー(copie intégrale)
  • 配偶者のIDカード:夫のフランス国籍を証明するもの(nationalité française du conjoint)原本とコピー。6ヶ月以内のもの。
  • フランスで共同生活していることの証明(communauté de vie en France):賃貸契約書、EDF(電気代)領収書、銀行口座証明など。私は、夫と共有銀行口座証明書(relevéd'identité bancaire)と2018年度所得税証明書(両名併記されている)を用意。(2018/12/18追記:銀行口座証明と所得税証明では足りないかも、と言われました。最終的にはこれで申請受理されましたが、セキュリテソシアルのAttestationに住所記載があるので、夫・自分それぞれの分を用意するといい、というアドバイスTwitter経由でいただきました。)

■その他提出するもの

  • 子供の出生証明書/親子関係に関する記載のあるもの(extraits d'acte de naissance de vos enfants avec filiation):フランス人配偶者としての申請書類リストには記載がないけれど、用意したもの。フランス人の親として申請する場合は必要です。

  • フランスの法令を遵守・尊重する旨の宣誓書(déclaration sur l'honneur de respect des principes régissant le République française):国のサイトには載っているけれど、県庁の書類リストには載っていないもの。(2018/12/18追記:これはプレ窓口で書類確認を受けた後に渡されます。)
  • 移民局(OFII)で締結した契約書(CIR/CAI):フランスに入国後3ヶ月以内にOFIIに出向いた際に署名した書類(le contrat d’intégration républicaine d’accueil (ou le contrat d’accueil et d’intégration)。私が署名したのはCAI(現在はCIRに改まっているはず)。国のサイトには載っているけれど、県庁の書類リストには載っていないもの。(2018/12/17追記:結局提出不要でした)

申請手数料は269€(2018年12月現在)

「結構高いな・・・」と思うが、10年分と思えば、まあ。これはカード発行時に支払います。

2年前は近所のタバコ屋で印紙を買って持参しましたが、今はネットから購入できるように。高額なのに小さな切手状の紙を持ち歩くの不安だったので、これは便利!

timbres.impots.gouv.fr


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12月中に申請するぞ

2月早々に現在の滞在許可証の有効期限が切れるので、期限2ヶ月前をきりました。年末のバカンスをできるだけ心穏やかに過ごすためにも、早々に夫同伴で行ってくる予定。

前回申請時は、書類提出翌日に破水したなあ、娘待っててくれて偉かったな・・・と懐かしく思い出しつつ、これから動機書を手書きで準備しようと思います。

 

手書きかよ!(まずはPCで下書き)

こんな記事も書いています。

www.srdavi3216.com

【お出かけ】コルシカ旅レポ1〜3

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別ブログで、9月中旬にバイクで行ったコルシカ旅行を順次レポートしてます。(2018/10/31時点で3日目までの記事を投稿しています。)

ほぼコルシカ島を一周する旅ができました。 この島は、「何だかフランスという国の美しい要素を、この島に凝縮したような場所だった」というのが旅を終えての感想です。いつか、何かの参考になれば幸いです。

旅のルート

エルサを回ってリル・ルッスからニースに戻れていれば一周だったんですが。今回行けなかった街にもいつか行きたいと思っています。

旅レポ

 

4日目以降も、書き上がり次第掲載していきます。

【お出かけ】ライン川を渡りドイツ・フライブルクでビールを飲んできた。

9月下旬と言えば、ドイツはオクトーバーフェスト開幕。ちょうど今年はアルザス・ロレーヌ地方の夫の祖母宅に滞在していたので「行けたら行きたいね」と夫と話していました。

が、現実的に考えて、ミュンヘンまで2歳前の娘を連れていくのはまだ厳しい。酔っ払えないし・・・。

「でもせっかくだから、ドイツに入国してみたい(※夫も私も初めて)ということで、祖母宅から車で2時間弱の場所にあるフライブルク(フランス語表記だとFribourg-en-Brisgau/フリブール・オン・ブリスゴー)に日帰りで行ってきました。


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ライン川を渡って国境越え・・・ドイツ南西部の都市フライブルク

地理の時間に何だか必死で覚えた川のひとつライン川を橋でさらっと通過すると、フランスからドイツへ入国完了。パスポートコントロールなどありません。県境をまたいだ程度の間隔。

だけど車から降りてみれば、道行く人は皆ドイツ語。看板も道路標識もドイツ語。

自転車の街

フライブルクの中心部に入って驚いたのが自転車の数。そして自転車専用道路(高架橋まである)の多さでした。

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フライブルク大聖堂、新旧市庁舎、フライブルク大学などが集まる旧市街地には、マイカーが入るのを規制し、裏通りに商品の運搬車などの業務用車両が入ることだけが認められている地区がある。もちろん、そのすぐ外側の都心環状線まではマイカーで来て、車を駐車することも容易である。都心環状線周辺には、大規模な駐車場が何か所も整備されており、全体で4,000台以上の駐車容量がある(1998年のデータによる)。また、駅の跨線橋の脇には、1,000台の自転車を収容できる有料自転車ステーションが設置されている。ただ、この台数では不足しているようで、駅前の道路脇などに、所狭しと多数の自転車が置かれている。

引用元:フライブルク・イム・ブライスガウ - Wikipedia

引用したウィキペディアの記述のとおりで、フライブルク大聖堂近辺、非常に空気がきれい。夫と「車やバイクが入ってこないって、こういうことなんだね」と話したものでした。

フライブルクに比べたら、ニースの中心部なんてもう・・・。(ニースの中心部もトラムの線路が整備されて、昔に比べれば車は随分減ってるはずですけどね)

初めて見た自転車けん引型ベビーカー

そして、こういう自転車でけん引するタイプのベビーカーを使っている人が多い!

依然カタログを見て、「誰が使うのこんなの」とか思っててごめんなさい。いや、これニースで使う勇気はまじでありませんので(ニース、運転荒い人多いんだもの)。

こういうベビーカーに子供を1〜2人乗せて上り坂をグイグイ登っていくママやパパを何人も見ました。いいなぁ。

日帰りなので、フライブルク大聖堂周辺だけ観光

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夕飯時までにはフランスの祖母宅に帰宅したかったので、本格的な観光は時間的に難しかったため、今回はフライブルク大聖堂とその周辺の街並みを見物。

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大聖堂周りの広場にはマルシェが立っていました。焼き栗とかソーセージとかチーズとか、豆腐専門店までありました。

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花屋も多い。ほとんどの花屋で生花のリースを売ってたのが印象的。ケーキのように捧げ持って歩いている人を見かけたので、ブーケみたいに気軽に買うものなのかしら、と思ったり。

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大聖堂を見た感想は・・・ストラスブールの大聖堂と似てるな」でした。石の色が一緒。

ちなみにこちらが昨夏行ったストラスブール大聖堂(↓)。規模は全然違います。

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フライブルク大聖堂周辺の建物も素敵でした。

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さて昼食だ、ビールビール、ソーセージ!

ドイツに来たら、食べておかねばならないでしょう、ソーセージ、じゃがいも、そしてビール。

フランス語のみならず、日本語のメニューまである!という理由で大聖堂の向かい側にあったこちらのレストランへ。

Restaurant - Ganter Brauereiausschank

ドイツで日本語でメニューが読めるなんて・・・(感激)。母国語でメニューから料理を選ぶなんて2年半ぶり・・・!

料理名の横に振られている番号から注文ができるので、これも楽。「ワン・ゼロ・ナイン」とかでOKです。

さらに、店員さんが娘の様子(親の膝の上でモジモジしている)を見て気を利かせて子供用のハイチェアまでさっと貸してくれました。このハイチェアの有無により、親が落ち着いて食べられるレベルが格段に違うので、本当に助かりました。膝に座らせて食べさせるのは至難の業。

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あいにく腹ぺこというほどでもなかったので、軽食の欄から選択。でもけっこうな量。

左奥にある麺状になったソーセージと付け合せのジャーマンポテトを娘が黙々と食べました。

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食事が終わったら、レストランと大聖堂の間の広場で走り回る娘を夫と交代で見守りながら、ビールをもう1杯。

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午後になるとマルシェは片付けられて、広々とした感じに。娘も石畳を走り回るのが楽しそうでありました。

親はゆっくりとビールビール、ソーセージを堪能できて満足。


この後、娘はベビーカーの中で昼寝に突入したので、ドイツのスタバでひと休みして、フランスに戻ったのでした。

 

こんな記事も書いています。

www.srdavi3216.com

DELF A2受験してきました(&結果)

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8月度のDELF A2を受験してきました。ざっくりと感想を。

合否は受験2日後にWeb確認(ニース最寄受験会場の場合)。

試験官からは「2日後の金曜夜には合格者はWebで発表される」と説明がありました。え!そんなに早いの?という感じ。

冗談かと思っていたら、2日後の夕方には本当に発表された。

なお、これは受験地によって異なるようですので、ニースの最寄の受験会場であるソフィア・アンティポリスの場合となります。

合格者リストを見てみたら、受験番号のみならず氏名までバッチリ公表されていました。答案用紙回収時は、答案用紙を折って氏名を隠すよう指示された(※)のに、合否結果のプライバシー保護はないのね・・・。なお、名前がない場合は不合格とのこと。

また、合格証書(ディプロム)が発行されるまでには少なくとも10週間かかるそう。

ですから、滞在許可証更新のために受験する人は、更新手続を始める時期とディプロムが手元に届くまでの期間も見込んで受験しておいたほうがよさそうだな、と思いました。私見ですが。

合格発表のリストがA2レベル到達の証拠になるかもしれませんが、認められなければ悲惨だものなあ・・・。

※氏名を隠すのは、採点者が受験者名を見て採点がぶれないようにということ、バカロレアでも同様にされると夫談。

無事合格していました。

あまりちゃんと試験勉強ができたとは言いがたい状況で受験だったのですが、無事に合格していました。

8/29追記:受験日からちょうど一週間後に、合格証明書が届きました。どうにか8割台。年末の滞在許可証更新手続きまでにはディプロムが届くといいなぁ。

Compréhension de l'oralが一番苦手だった(私の場合)。

問題自体はそれほど難しくないものの、問題文を読むスピードが遅くて、肝心の問題を聞いていたら答案を書く時間が足りず、アワアワしてしまいました。ここ、もっとちゃんと日々訓練が必要なところでした。反省。

私の試験対策。

試験対策ということで言えば、移民局の語学学校A2コース(100時間)に通ったことと、市販の問題集を一冊やったこと(未了)です。

私の場合、どちらか1つだけでも、ちょっと合格は厳しかったろうなと思います。ひたすら仏語を詰め込む学校と、いわゆる試験に慣れる為の問題集の両方があってバランスが取れていたものと思います。

次はB1を目指して。

引き続きレベルアップを怠ってはならないよ、というわけで次はB1を目指して勉強を頑張る所存。

今は全く考えていませんが、いつかフランス国籍取得を目指したくなった時のためにも…。(現時点で必要条件となっているB1オーラルの修了証は取得済みだけど、いつ法律変わるかわからないものね。)

 

こんな記事も書いています。

 

さよなら日本のトイレ天国 ニース市街トイレマップ(2018年8月更新)

https://www.instagram.com/p/BEDcQ0PmNku/ 

ニースに来てから、外出の度につくづく思うのが

「ああ、日本はトイレ天国だった」

ということ。

 

 

日本なんて、街中にいくらでもコンビニがあって店員さんに声をかければ使わせてもらえるし(どんな田舎でもちょっと車で走ればあるし)、それ以外にも、駅でも商業施設でも、何かしらの公共の場所に入ればトイレは使えた。

何も買わなくても注文しなくても、トイレだけ使わせてもらうことだって出来た。

 

日本で働いてた時は、商業施設の運営管理の仕事をしてたので、日本もトイレ有料にすればいいのにと思ってた時期もある。そこそこの規模で、ちゃんと集客できてる施設だったら、客用トイレのためにどれくらい水道代を使ってたか。この手の業界の人なら実感あると思うけど、結構な額を毎月毎月払っているのだ。それは、賃料とか共益費とかいう名前でテナントに転嫁されているわけで、ひいてはそのお客さんの受けるサービスとか購入する品物代に転嫁されてるわけだけれども。とはいえ、客の立場に立てば「無料」のトイレが街にはいくらでもある。

大手がチェーン方式で運営するショッピングモールが増えて、テナント構成による差別化なんてほとんどなくなってきていたから、新しい施設の目玉がトイレ(特に女性用)環境の充実っぷりだったりすることも普通になった。

 

というか、トイレ環境が整ってるのは「当たり前」。まさにトイレ天国。

 

そんな暮らしの中でニースに来ると、トイレ環境にはショック受けます。

夫から「普通、客用トイレはないから」と言われてはいたものの、「そんなバカなことがあるか、フランス人みんな客も店員もみんな必要でしょ」と全然信じてなかった私。

 

1ヶ月暮らして悟りました。

1歩家を出たら、この世にトイレは無いものと心得よ(さもなくば金払え)。

心身を鍛え、外出時にトイレをある程度(っていうか家まで)我慢できる力を身につけよ。 

 

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ニースに限って言えば、そこそこの商業施設でもスーパーマーケットでも、基本的に客用は無いか、あっても有料(0.5ユーロ)。

どうしてもトイレに行きたいなら、街中いたるところにあるカフェやレストランに入って何か注文しましょう。(テイクアウト主体の小さな軽食屋だとトイレが無いところもあるので注意)

そして有料だからってキレイだなんて思うなかれ。私は外出時に3度トイレを使用しましたが、2回(内1回はレストラン)は便座がありませんでした。

 

この一ヶ月で確認したニース市街のトイレについて、頭の中にちょっとずつ蓄積された情報を以下にまとめます。いいトイレを見つけたら、都度更新していくこととする。(2018年8月追記)

 

 

FNAC NICE ・・・有料、0.2ユーロ!

カフェで何か注文した場合は、店員に頼めば無料でコインがもらえます。カフェは利用せずにトイレを使用したい場合は0.2ユーロで使用できます。書籍コーナーの中に従業員用みたいな感じで入口があります。

広々してるし清掃はされている。便座もあります。でも男女別にはなっていません。 

MONOPRIX NICE VICTOIRE ・・・客用トイレなし

市街にある「MONOPRIX(モノプリ)」という、少し小規模のイトーヨーカドーみたいなスーパーです。日本人的には「この規模の施設にないわけない」と思ってしまい、一見期待するのですが、ありません。

ちなみに食品売場は超楽しいので是非。パックの寿司とかも売ってますよ。 

Galeries Lafayette Nice ・・・無料!男女別!

2018年7月上旬に気付いたんですが、2016年時点では男女共用かつ有料だった3階(日本で言うところの2階)のトイレが男性専用トイレとなり、5階(日本で言うところの4階)に女性用トイレができていました。女性トイレの隣にはハンディキャップのある人も使えるいわゆる「誰でもトイレ」もあります。男女ともに無料。

女性用トイレは、もとは従業員用だったのかな?と思う狭さですが、個室も4つ程ありますし、清掃員も定期的に入っている様子で、キレイです。

老舗百貨店「ギャラリーラファイエット」3階(日本でいうとこの2階)に一箇所。清掃員が常駐しているのでお金(0.5ユーロ)を渡して使用します。男女共用なので驚かないこと。個室のみで、男性用小便器はないので、男性が用を足してる横で列に並ぶといった気まずい事態にはなりません。

NICETOILE ・・・2階(日本で言うところの3階)に一箇所。

比較的新しい商業施設(ファッション、映画館、レストラン、スターバックスなど)。2階にあります。入口の改札機みたいなのにコインを投下すると中に入れます。(ていうか、この規模の施設で一箇所って・・・)

男女別になっていて、清掃は行き届いていてきれいです。小銭の持ち合わせがなければ、抜かりなく両替機も設置してあります。

乳幼児のおむつ交換用に別の個室があり、ここは無料とのこと。

ちなみに施設名は「二セトワール」と発音します。「ナイストイレ」ではありません。これ言うといつも夫が嫌な顔をします。 

La Promenade du Paillon公園内トイレ ・・・有料、混んでるけどキレイ。

プロムナードドゥパイヨン内の公共トイレ。先述の図書館にも近い、超癒し系の公園。子供達や観光客で人は多いけど、とても素敵な公園。トイレは有料(0.5ユーロ)で、男女別になっています。比較的新しいトイレなのと、清掃員が優秀なのか、清潔で綺麗です。たいてい混んでいてあまり長居はできない感じなので、さっさと済ませましょう。

なお、公共トイレにも営業時間があります。清掃員が帰ったら閉まります。いつ行っても使えると思ったら大間違いです。 

公園の外の公共トイレ ・・・ぱっと見アレだけど大丈夫。時々便座がない。

プロムナードドゥパイヨン外にある。ここも男女別になっている有料トイレ(0.5ユーロ)。外から見るとちょっと怪しい感じがしますが、キレイです。ま、私が入った時は便座がありませんでしたけどね。そんなもんです。この公共トイレにも営業時間があります。気をつけよう。 

図書館(Bibliotheque Louis Nucera) ・・・まさかの封鎖。

さすがに図書館ならトイレあるでしょ一日中滞在する人だっているんだし、という日本人的(フランス人的にも)な感覚を粉砕したのが、ニース中心部のガリバルディ広場近くにある図書館。

館内のあちこちに掲示されている災害非難用マップと思しき地図を見ると、トイレがいっぱいある!さすが図書館!と思って行ってみると、ほとんど全部が関係者以外立ち入り禁止のドアの向こう。

じっくり図面に目をこらすと、どうやら入口ゲートの横にまあまあ大きなトイレがあるみたい!「入ってくるときは気がつかなかっただけなのね!」と思って、急いで行ってみると、イベントの看板とか机が高く積まれ、まるで「この向こうにトイレなんかありませんから」と言わんばかり。

これにはフランス人の夫も少なからずショックを受けていました。「清掃員を雇うお金がなかったのかなぁ」などと言いながら引き上げたのでした。 

Carrefour Nice TNL ・・・無料!地下にあるらしい。まあ使えるレベル。 

なんと無料のトイレがある!ニース市内で一番大きなカルフール。ショッピングモールになっています。コメントをいただいて情報提供していただいたので、私はまだ現地確認していませんが、時々用があっていくのでこれは嬉しい情報でした。(2017年10月追記)

 

最後に、今でもちょいちょいやらかす失敗への自戒を込めて。 

教訓;公園や街のトイレは営業時間があるのを忘れるな(だいたい17時か18時で閉店!)。

教訓2;便座がないのは別に事件ではない。動じるな。

 

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10年滞在許可証取得に備えDELF A2受験申込。

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来年は、目指せ10年の滞在許可証!という訳で、まずは法改正で必要になった仏語レベルA2の証明書を手に入れるべく、DELFの受験申込をしてきました。


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2018年3月から65歳未満の10年滞在許可証初回申請要件が変更に。

2018年2月26日付でフランス政府よりお知らせがあり、同年3月7日から、65歳未満で、10年の滞在許可証(carte de résident または carte de résident longue durée – UE)を初めて申請する際に要求される「カード取得のために必要なフランス語習熟度の証明書」が修正されたとのことです。

関連サイト:Legifrance

私が次回取得を目指す10年の滞在許可証に関するページはこちら。

Carte de résident de 10 ans d'un étranger en France

申請時に満たさなければいけない条件の一つとして「votre connaissance suffisante de la langue française」と明確に書かれています。

仏語レベルA2証明書が必要に。

Test ou attestation linguistique

  • Test de connaissance du français (TCF) délivré par le Centre international d'études pédagogiques (CIEP)
  • Test d'évaluation du français (TEF) délivré par la Chambre de commerce et d'industrie de Paris
  • Tout test ou attestation délivré par un organisme certificateur, reconnu au niveau national ou international et attestant la maîtrise globale de l'ensemble des compétences écrites et orales du niveau A2 du CECRL. Le test doit avoir été passé dans un centre d'examen agréé et l'expression orale validée lors d'un entretien en présentiel

フランス内務省サイトより引用:Carte de résident : comment justifier de votre connaissance du français ?

TCFやTEFなどの資格証、または、認定機関によって発行された、国内または国際的に認知され、CEFRのA2レベルのすべての書面および口頭のスキルの総合的な習得を証明する試験や証明書が必要とのこと。ちなみに、65歳以上の人は不要。

関連リンク(仏語)

http://circulaires.legifrance.gouv.fr/pdf/2018/02/cir_43103.pdf

移民局(OFII)認定語学学校のA2コース修了証では不足か?きっとね。

フランス政府の発令の文をざっくりと(私なりに)目を通してみましたが、「何かいけそうな気がしないでもないけれど、役所の担当者によって見解が分かれるような危険は犯せない」という印象。フランス人の夫にも目を通してもらいましたが「・・・ダメ?かなあ、これ微妙」という感じ。

A2コースの最終試験の際に、先生から「これは国の試験実施ルールに則って実施される、試験結果はOFIIに共有される」という説明があり、その理屈でいけばA2修了証でもOKなんじゃね?と思いたい気持ちはありますが、申請窓口で却下されるリスクは犯したくない...。

DELF A2受験申込をしました。

前置きが長いですが、要するに受験申込を終えました。ちゃんと受験申込ができていれば8月受験予定です。

DELFの受験、申込手続きから面倒くさい(フランス受験の場合)

フランス語の認定試験DELFやDALF、TCFなどの情報を統括しているのがCIEPというサイト。語学学校などでも試験情報はこのサイトを見ろと言われるので、フランス在住の方はよくご存知かと思われますが、受験申込方法に関する記載がめちゃくちゃ雑!わかりにくい!

全国の試験会場のリストから、居住地近くの試験会場を見つけ出し、記載されているURLにアクセスしてさらに情報を探さねばならない。受験料は試験会場によりけりなので個別に確認してね、という・・・。

ニースの人はソフィア・アンティポリスでの受験が一番近所

CIEPのリストでは、ニースでの受験は下記が紹介されています。しかし、記載のURLにアクセスしてもDELFの受験に関することは全く分からない・・・。何やこれ。

Centre Universitaire d'Etudes en Français Langue Etrangère (CUEFLE)
98, bd. Edouard Herriot BP 3209
06204 Nice cedex 3
tél :04 93 37 53 83
cuefle@unice.fr

色々やっているうちに、2年前、A1コース通学時に学校からもらったDELFA2の受験申込用紙があったことを思い出し、ひっぱりだしてきて、それをもとにネットで色々探した結果、上記とは全然違うサイトにたどり着きました。

ニースの人はソフィア・アンティポリスでの受験となり、受験に関する手続きは下記から行うことが出来ます。

Renseignements pratiques | Centre International de Valbonne

受験申込フォームもダウンロードできます。毎年少し内容や書式が変わっているみたいなので、最新版を確認したほうが良いでしょう。

ソフィア・アンティポリスでのDELF受験料

ここでの受験料は下記のとおり。2016年にもらっていた受験料一覧より10€程値上がり・・・。

DELF A1 : 95 euros

DELF A2 : 95 euros

DELF B1 : 110 euros

DELF B2 : 120 euros

DELF A1 + DELF A2 : 165 euros

DELF A2 + DELF B1 : 175 euros

DELF B1 + DELF B2 : 185 euros

※2018年7月現在

フランス国内への受験結果送付料7€も含めた102€の小切手を同封して、郵送で申請しました。

ほぼ毎月実施されているDELF

CIEPサイトで2018年2019年のフランス国内での試験カレンダーも確認できます。今回失敗しても、年末の滞在許可証申請までにはまだチャンスはある!(夫からはお金かかるから1回で合格してねと釘を刺されています。)

関連サイト:DELF tout public | CIEP

〈7/31追記〉申請書送付から一週間ちょっとで召喚状が届きました。

ちゃんと申請が受理され、召喚状も届きました。口頭試験が午前中、筆記が午後から。これは一日がかりだなあ。

さて、試験勉強。

8月の試験まで約1ヶ月。

生後19ヶ月の幼児の世話をしながら勉強時間確保は、なかなか難しい・・・。けれど、最近娘が「となりのトトロ」にドハマリしており、これを見ている間は静かにしてくれているので、30分くらいずつ午前・午後に時間を確保して頑張りたい所存。

頼みます、トトロ様。

 

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