フランス語ゼロからのニース生活

2016年に夫と猫とともに、フランス語ゼロで日本からフランスへ移住してきました。

ニースで骨折入院したら病院食がけっこう美味しかった。


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年末からずっと滞在許可証を待っている間に、2泊3日のバイク旅行最終日に雪道で転倒し左脛骨折。ニース市内で1番大きな病院(オピタル・パスツール2)に救急車で運んでもらい、6日間入院しました。

入院中は、まじでスマホで暇をつぶす以外は食事(と家族の見舞い)くらいしか楽しみがありませんでした。

最初、全然期待していなかった病院食が思いのほか美味しく、自分では作ったことのなかったフランスの家庭料理に触れる良い機会になったので、まとめました。


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 最初の病院食は肉だった。

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救急車で搬入された翌日午前に手術だったので、 入院して最初の食事。

骨折した日の昼食を最後に、水コップ一杯しか飲んでいなかったので、24時間以上ぶり。

機内食みたいな感じで出てきました。片づけ楽だし、いいよね。

ローストビーフと辛子、ズッキーニと米のグラタン、りんごタルト、パン、チーズ。

エコノミークラスの機内食レベルを基準に考えると、結構美味しかったです。私、機内食も味はともかくあの小さなスペースに色々ぎゅっと詰め込んだ感じが大好きで、めったなことでは残さない。なので、この一食目で「ああ、この入院生活、きっと大丈夫」と思ったのでした。

朝ごはんはいかにもフランスらしく。

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入院3日目の朝食。配膳係の人から「コーヒーにする?紅茶にする?」と言われ、コーヒーを選択。フランスのカフェのように、極小カップで濃いのが出てくるのかと思ったら、ドーンとカフェオレボウルで出てきました。エスプレッソではない普通のコーヒー。

入院最終日に「カフェオレ」も選択できることを知り、もっと早く言ってよと思うなど。

炭水化物はパンまたはビスケット(カリカリに焼いた食パンみたいなもの)を選べます。私は全ての朝食でビスケットを選んだけれど、これを書いている今、ひょっとしてパンを選んでいたらクロワッサンとかだったのだろうかとちょっと後悔。

ビスケットには、バターとジャムが付いてきました。

以上。

足りない!!!

もっとこう、フルーツとか…ヨーグルトとか…、と毎朝思っていました。しかし、おかげで昼食が進む進む。そういう作戦なんだろうか。

昼食と夕食はボリュームたっぷりの家庭料理

朝食のボリュームの軽さに対して、食事はどんどん豪華になっていきました(個人の感想です)。

食事はトレーに載せて一気に提供されますが、すべて前菜・メイン・デザートで構成されていました。あとはパンとチーズ。

容器のビニルカバーに料理の名前が印字されているので、「今日のこれはなんだ?」と食べる前にスマホで検索。

どれも日本語記事やブログ等で紹介されているような、フランスの定番家庭料理という感じ。食べたことがあるものもあれば、初めての料理まで色々とあり、専業主婦的にはとても勉強になりました。

フランスで育児をしているので、こういう「フランス人なら絶対一度は食べてる」定番料理をわが子にもできるだけ食べさせてあげたいと思いつつ、知らないレシピや食材に手を出すのはなかなか難しい時もあるのでかなり助かりました。

さて、そのボリュームたっぷりの料理ですが。

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写真左上

夕食。見た瞬間「ちくわぶ?」と思ったクネル・ソースナンテュア(魚介の練り物)。触感もわりとちくわぶ的。米、パン、チーズ、チョコプリン。

写真右上

昼食。根セロリのサラダ、豚肉のカレーソースがけ、蒸しじゃがいもバター風味、パン、ヨーグルト、桃のコンポート。

写真左下

骨付き鶏の香草焼き、野菜のナゲット、チーズ、パン、デザートはリ・オ・レ。

人生2度目のリ・オ・レは、やっぱり微妙でした。バニラクリームと米の組合せ、どうしても微妙。これはもう好みというか、頭に刷り込まれた食わず嫌い。

写真右下

カレー風味ソースをかけた魚、ゴマ入りサラダ、四角いニョッキ、さやいんげん、フルーツサラダ、キャラメルクリーム。

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写真上

夕食。緑野菜のポタージュ、ヤギチーズ・トマト・バジルのタルト、ラタトゥイユ、フルーツサラダ、パン、チーズ。

ポタージュはオプションだったのに「いる?」と聞かれて反射的に「ウィ」と答えてしまった。よって、パンチーズはお残し。タルトが思ったより軽くて美味しかった。 

写真下

昼食。私としては入院中一番豪華に思った食事。

paupiettes de veauひき肉団子を仔牛薄切り肉で巻いて焼いたものときのこクリームソースのニョッキ。パテ・ド・カンパーニュ、オリーブ、パン、チーズ、チョコレートケーキ。

減塩?カロリー?何それ、いいから赤ワインと食後のコーヒー持ってきて!って感じだった。チョコレートケーキで胸焼けをおこしたのはいい思い出。

なお、この写真二枚の食事、同じ日の昼食と夕食でした。ベッドでごろごろしている以外とくに何もしていない身には「ちょっと多くないか?」と思う量と豪華さでした。これで病院食なのか、すごいなフランス…みたいなという感想。


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パスツール病院に入院しました。 

ケガをしたのはニースからバイクで二時間離れた場所でしたが、救急車で運ばれたのがパスツール病院でした。多分居住地に一番近い大病院だから。

フランス語がいまだにA2レベルの不自由な私でも、スタッフはきちんと話を聞いてくれ、何ならお互いつたない英語やスマホの翻訳アプリなどを駆使して対応してもらえました。移民も多い街なので、フランス語がうまくない患者にも慣れているんだろうなという印象。

写真は撮っていないけど、病院内もキレイ。

2歳の娘を連れてのお見舞いも、「廊下の待合スペースならいいよ」と柔軟に対応してくれました。そして食事も通常食はわりとおいしい。

とはいえ、ニース旅行中にここのお世話にならないことを祈ります…。

こんな記事も書いています。

事故をしたのがアロス湖の近く、救急車で通過したのがダリュイ峡谷でした。

同乗した救急隊員の男の子とダリュイ渓谷通過中に「ここは景色最高だよねー。バイクで走ると最高なんだよー」「知ってる、去年来たんだよね」みたいな話をしました。

もっとゆっくり見たかったなあ。

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