10年滞在許可証(Carte de résident)を申請しよう。
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2016年に渡仏してきて、早2度目の滞在許可証更新の時期が迫ってきました。今回は10年の許可証取得を目指します。
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フランスの滞在許可証申請手続きは居住地によって微妙に異なる
フランスの滞在許可証の申請手続きについてネット検索をすると、様々な人がブログ等で情報共有をしてくださっています。でも、どなたも必ず注釈をつけているのが、「詳細は管轄の役所に確認してね」ということ。おそらく私が住んでいるアルプ・マリティーム県でも、申請地によって微妙に違っていると思われます。
関連する法律も少しずつ変わっていますし、政府や県の公式サイトでも手続きについて確認することができ、少しずつ便利になってきていますが、実際、役所に足を運んで色々聞いてみたら「そんなことどこにも書いてないじゃん」みたいなご当地ルールの1つや2つ必ず出てくると考えておいたほうが、心安らかでしょう。
アルプ・マリティーム県(ニース)で10年滞在許可証“初”申請の場合
さて、フランス人の配偶者としてニースの県庁で10年滞在許可証を初めて申請する場合、下記のものを用意するようにと言われています。なお、これは2018年12月時点での情報です。最新情報は、直接政府や管轄の役所のサイト等で確認なさってください。
フランス国内の外国人向け情報はこちら。
Accueil Etrangers - Toutes les informations sur l'accueil des étrangers en France
用意する書類(原本+コピー)
- 滞在許可証(visa de long séjour):現在所持している有効期限内の滞在許可証
- パスポート:有効期限内のもので、顔写真のページ、入国日のスタンプがあるページのコピー
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出生証明書(un extrait d'acte de naissance avec filiation ou une copie intègrale de naissance):戸籍謄本と大使館作成の仏語翻訳。発行日から6か月以内のものを用意しました。国のサイトには特に記載が見当たらないが、県庁の書類リストには書いてある。
- 居住証明書(3ヶ月以内のもの)(justificatif de domicile detant de moins de 3 mois):水光熱費の請求書、賃貸契約書など。私は義両親と同居なので、証明書+電気代領収書+義父のIDカードの写しを用意。
- 顔写真3枚(3 photographies d'identité):35mm×45mmサイズ 県庁内に機械があり。
- 移民局(OFII)召喚時に受領した健康診断証明書
- なぜ10年滞在許可証を発行して欲しいのかという動機書(Documents justifiant que vous relevez d'un des cas de délivrance):規定書式はなく、手書きで作成。「手書き?冗談でしょ?」と思って窓口で2回確認しましたが「Avec la main」とのこと。このルール、変わって欲しい・・・。(2018/12/18追記:結論から言えば、アルプ・マリティーム県庁においては「別に義務ではない」らしい。リストをくれた総合受付と、申請窓口で言ってることが異なるというまさかの事態。でもせっかく書いたので提出しました。この書類については、申請地によって対応が色々あるようです。印刷したものに署名でOKとか、申請窓口でその場で書く(文法チェックもへったくれもない)など。)
- DELF A2(以上)合格証(diplôme, test ou attestation linguistique justifiant votre niveau de connaissance de la langue française):2018年2月の法改正で、フランス語レベルがA2以上に達していることの証明書が必要になりました。よければこちらのエントリー(10年滞在許可証取得に備えDELF A2受験申込。 - フランス語ゼロからのニース生活)も参照ください。
■配偶者ビザの更新の場合
- フランスにおける婚姻証明書(justifificatif du mariage en France):3ヶ月以内に発行された結婚証明書のコピー(copie intégrale)
- 配偶者のIDカード:夫のフランス国籍を証明するもの(nationalité française du conjoint)原本とコピー。6ヶ月以内のもの。
- フランスで共同生活していることの証明(communauté de vie en France):賃貸契約書、EDF(電気代)領収書、銀行口座証明など。私は、夫と共有銀行口座証明書(relevéd'identité bancaire)と2018年度所得税証明書(両名併記されている)を用意。(2018/12/18追記:銀行口座証明と所得税証明では足りないかも、と言われました。最終的にはこれで申請受理されましたが、セキュリテソシアルのAttestationに住所記載があるので、夫・自分それぞれの分を用意するといい、というアドバイスをTwitter経由でいただきました。)
■その他提出するもの
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子供の出生証明書/親子関係に関する記載のあるもの(extraits d'acte de naissance de vos enfants avec filiation):フランス人配偶者としての申請書類リストには記載がないけれど、用意したもの。フランス人の親として申請する場合は必要です。
- フランスの法令を遵守・尊重する旨の宣誓書(déclaration sur l'honneur de respect des principes régissant le République française):国のサイトには載っているけれど、県庁の書類リストには載っていないもの。(2018/12/18追記:これはプレ窓口で書類確認を受けた後に渡されます。)
- 移民局(OFII)で締結した契約書(CIR/CAI):フランスに入国後3ヶ月以内にOFIIに出向いた際に署名した書類(le contrat d’intégration républicaine d’accueil (ou le contrat d’accueil et d’intégration)。私が署名したのはCAI(現在はCIRに改まっているはず)。国のサイトには載っているけれど、県庁の書類リストには載っていないもの。(2018/12/17追記:結局提出不要でした)
申請手数料は269€(2018年12月現在)
「結構高いな・・・」と思うが、10年分と思えば、まあ。これはカード発行時に支払います。
2年前は近所のタバコ屋で印紙を買って持参しましたが、今はネットから購入できるように。高額なのに小さな切手状の紙を持ち歩くの不安だったので、これは便利!
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12月中に申請するぞ
2月早々に現在の滞在許可証の有効期限が切れるので、期限2ヶ月前をきりました。年末のバカンスをできるだけ心穏やかに過ごすためにも、早々に夫同伴で行ってくる予定。
前回申請時は、書類提出翌日に破水したなあ、娘待っててくれて偉かったな・・・と懐かしく思い出しつつ、これから動機書を手書きで準備しようと思います。
手書きかよ!(まずはPCで下書き)