【南仏お出かけ】ハイキングが超過酷だった夫婦旅
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五月に入り、夫が二週間半のバカンスを取得したので、義父母とスケジュールを調整して産後初の3泊4日の夫婦ふたり旅に行ってきました。
旅のまとめは追々別記事にまとめることとして、今回の旅の教訓は何よりもまず「5月の南仏の山や渓谷は雪解け真っ最中。舐めたらダメ」でした。ニースは水遊びができるほど暑いので、250kmほど離れたくらいでさほど変わらないでしょ、という油断でえらい目に合いました。絶景だらけでそれは最高でしたけど。
- カステラーヌ(Castellane)
- ヴェルドン渓谷(Gorges du Verdon)
- グラン・カニヨン(Grand Canyon)
- サン・クロワ湖(Lac de Sainte-Croix)
- サン・ラファエル(Saint-Raphaël)と黄金島(Île d'Or)
- 地中海が見えた瞬間「帰ってきた」感…
- 終わりよければ全てよし。でも次回は天候に恵まれたい
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カステラーヌ(Castellane)
初日は、昼休憩も兼ねてカステラーヌ(Castellane)というニースから60kmほどの場所にあるバイク好き自転車好きが集まる村へ。ここで、最初の軽いハイキング。写真左の崖上にある教会へ。天気が良く半袖でも汗ばむ陽気で、登って降りて2時間弱の楽チンコースで最高でした。
教会がある崖の上から見下ろしたカステラーヌ。城壁と川に囲まれてギュッと建物が集まっているのがよく見えました。
ヴェルドン渓谷(Gorges du Verdon)
今回の目的地であるヴェルドン渓谷。選んだ宿泊先はキャンプ場。HUTTOPIAというチェーン展開しているキャンプ場です。
今シーズン開場したばかりで細かい不具合はありましたが、満足できる滞在先でした。別の場所でも利用したいキャンプ場でした。
敷地周辺をヴェルドン川が流れています。見た目が南の海のような色で暖かそうなので足をつけてみたら、秒速で太ももあたりまで凍りそうな冷たさでした。これは今まさに溶け出してきてる雪解け水なんだから、冷たいのは当たり前。
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グラン・カニヨン(Grand Canyon)
そして翌日、ラ・パリュ・シュル・ヴェルドン(La Palud-sur-Verdon)というフランスのグランドキャニオン(グラン・カニヨン)へ。
崖上からハイキングをスタートして、深さ約800mにある川まで渓谷下り。崖上から下まで降りて、川沿いを歩いて突き当たりの岩場まで。小雨・土砂降り・時々晴れ・最後は霧という過酷な天候の中、5時間半の予定が7時間半ほどのハイキングでした。雨具を着ていたにもかかわらず、雨量に勝てず全身ずぶ濡れ。気温は10度以下で、寒さに震えながら崖上に戻りました。
雨の日のロッククライミングまでありました(写真中央から右下にかけての岩の割れ目づたいに、岩にしがみついた状態で降りたり登ったり。これでも一応ルート指定されています)。その先に崖上への道があるのかと思って、ルートに従いなんとか行き着いたのに、ただの行き止まりで、同じ道をロッククライミングして引き返しました。
まさに這々の態でバイクで宿泊地まで戻り、濡れた衣類を脱ぎ捨て、ぶるぶる震えながらシャワー室に飛び込みました(これほど日本の風呂が恋しかったことはない)。
ここは、雨の日は行ったらダメ絶対、そして雪解けシーズンで川が増水してる時よりも、水量が落ち着いた夏がオススメという教訓を得ました。登山靴を新調していなかったら怪我していたかも。いやほんと、死ぬかと思った1日でした。でも、景色は最高だったんだ!今度は夏に行きたい。
サン・クロワ湖(Lac de Sainte-Croix)
グラン・カニヨンハイキングでの疲れが取りきれていないので「ごくごく軽いハイキングなら行ってもいい」という私のリクエストに夫が探してきたのが、サン・クロワ湖を臨める周辺の山をぐるっと回る2時間半のコース。
終わってみれば4時間半のコースでしたけどね!
しかも、また途中雨に降られてずぶ濡れとなりました。またも這々の態でバイクで宿泊地まで戻り、濡れた衣類を脱ぎ捨て、ぶるぶる震えながらシャワー室に飛び込みました(既視感)。
それでも、空模様によって次々と変化する湖面の色を見ながらのハイキングは素晴らしかったです。コースも「グラン・カニヨンに比べれば、雨でも100倍(私調べ)も楽で安全」でした。
サン・ラファエル(Saint-Raphaël)と黄金島(Île d'Or)
ニースから50kmほどの距離にあるサン・ラファエル。帰路に通過しただけですが、ヴェルドン渓谷とは打って変わって岩が赤い!
黄金の島(Île d'Or)というのがあるのを知って立ち寄り。
ウィキペディアによると「1897年、国の競売で建築家が280フランで購入したが、8年後酔ってカードで負け医師に譲渡。医師がタワーを建設し「金の島の王一世」を称し盛大な宴を開催(記念切手と記念コインも発行)。第二次大戦後、元軍人が買取り、タワーを居住用に改装。島周りの水泳が日課だったが、それにより死亡。島は現在も親族が所有。」という、なんとも面白いエピソードがありました。
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地中海が見えた瞬間「帰ってきた」感…
バイクに乗りたい夫の意向で高速道路は使わない旅でした。サン・ラファエルを過ぎ、ずっと海沿いの道を走り、間もなくカンヌというあたりで、いきなり空気が汚くなったなぁという感じがわかりました。折しも、カンヌ国際映画祭開催中ということで人も車も多い時期というのもあったかもしれませんが。ニースも空気良くはないんですよね。やはり山間部は空気がきれいだったな、というのを実感しました。
地中海が見えた瞬間、「ああ、帰ってきたー」と思ったくらいにはニース民になってた私にも気付きました。
終わりよければ全てよし。でも次回は天候に恵まれたい
最近、南仏の天気予報は全然読めなくて、さらに山間部の変わりやすい天気に翻弄された3泊4日でした。
とはいえ、ニースから250km圏内でも全然様子の違う景色(&絶景)を楽しむことができました。メインイベントは(1)バイクに乗る(2)ハイキング、というシンプルな内容でしたが、兎にも角にも次回はもう少し天候に恵まれてほしいなと思いました。