1年がかりでやっと読破「お金の流れでわかる世界の歴史」
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フランスでは、日本の中学・高校でやるような「世界史」を学ばないらしい、ということを2016年秋ごろに夫と話していて知りました。Netflixで「マルコ・ポーロ」を見ていた時に、彼がチンギスハーンもマルコ・ポーロも知らなかったことに驚いたことがきっかけでした。
日本国外在住だからこそ、ざっくり頭に入れておきたかった世界史。
フランスって世界史習わないの?とか言いつつ、私も勉強したのは20年以上前。えらそうなことは言えない・・・。メソポタミア文明とか名前は出てくるけど、それが何の何だったかなんて、もはや頭に霧がかかったかのような状態。
ただでさえ移民だらけ、多種多様なルーツのある人だらけの国に暮らしているのだから、迂闊なリアクションをしないようにするためにも、ざっくり世界史をおさらいしておこうと思った次第。
お金の流れから見ていく世界の歴史。
そこで購入したのがこちらの本。多分1年ほど前に購入したものですが、育児の合間に読んだり読まなかったりして、この度ようやく読了(普通に読み進めたら1週間もあれば読めます)。
お金の流れでわかる世界の歴史 富、経済、権力……はこう「動いた」
- 作者: 大村大次郎
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / 中経出版
- 発売日: 2015/12/14
- メディア: Kindle版
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「ローマ帝国は“脱税"で滅んだ」「ナポレオンは“金融破綻"で敗れた」――お金の流れを読むだけで、歴史はよくわかる、さらに面白く見えてくる! 「お金」「経済」「権力」の5000年の動きを徹底的に追跡調査!
高校までの世界史をやった上で読むと面白い一冊だと思います。
目次はこんな感じ。かなり万遍なく網羅されています。第2章でモンゴルのチンギスハーンもちゃんと登場しています。
第2章 ユダヤと中国 ー 太古から“金融”に強い人々
第3章 モンゴルとイスラムが「お金の流れ」を変えた!
第4章 そして世界は、スペインとポルトガルのものになった
第6章 無敵のナポレオンは“金融戦争”で敗れた
第7章 「イギリス紳士」の「悪徳商売」
第8章 世界経済を動かした「ロスチャイルド家」とは?
第9章 明治日本の“奇跡の経済成長”を追う!
第10章 「世界経済の勢力図」を変えた第一次世界大戦
第11章 第二次世界大戦の“収支決算”
リーマンショック・・・、ああ直面したなぁ、とか。ロスチャイルド家って名前は知ってたけど、そうだったのか、みたいな。
最後は「現代は「フランス革命前夜」に酷似している」と締めくくられています。その理由を読んでみて、現在フランス在住の身としては「・・・確かに」と思った次第。
フランスでもざっくり世界史やったほうがいいよ、と思う。
この本を読んで、やはりざっくりでも世界の歴史を分かっていることは必要だなと思いました。
パキスタンとインドの不仲の原因(イギリスによるイスラム教徒とヒンズー教徒を対立させる政策)とか現在に続いている事案も多いし。フランスだって、けっこう他国に影響及ぼしてることはあるし。
娘が歴史を習う年齢になったときに、フランスの教育指針がどうなっているかはわかりませんが、無ければ無いで一緒に学べるようにしたいものです。