フランス語ゼロからのニース生活

2016年に夫と猫とともに、フランス語ゼロで日本からフランスへ移住してきました。

「星の王子様」を読んでいます。


スポンサーリンク

f:id:srdavi3216:20180222215245j:image

NHKラジオ講座「まいにちフランス語」を聴いた流れで、日々2〜3行程サン・テグジュペリの「星の王子さまLe Petit Prince)」を読み進めています。1月後半から読み始めて、ようやっと王子さまが「ヒツジの絵を描いて!」って出てきたばっかりなんですけど。

 

昨年のクリスマスに義父母からフランス語版をもらい、もともと日本から日本語版も持ってきており、日仏版が揃ったんですよね。

しかし、正直なところ私は、「星の王子さま」のお話自体は何度か読んでみたけど、それほど響かないんですよね。世界中にファンの多い作品だし、最近はアニメーション映画化したりと人気は根強いし、イラストは美しく可愛らしい。

フランスにまで持参した日本語版も、数年前に「大人になって読んでみたら違う感想を持つかも」と思って購入したのですが、読んでみてもやっぱり「ふーーん」て感じ。

 

でもフランス語学習にはすごく良さそう。

とはいえ、せっかく原語版をプレゼントしてもらったことだし、ぼちぼち読んでみるかと、フランス語でたどたどしく音読を始めてみたところ、レベルA2の私でも日本語版と読み比べながらだと、何とか読める!

しかも、最近「まいにちフランス語」で習った構文がいくつか出てきたため、結構やる気が↑。

 

日本語訳の工夫も面白い。

フランス語版を読んでから、日本語版を読んでみると、言葉の順序を並べ替えて日本語でもわかりやすくしているのがよく分かります。

J'ai ainsi vécu seul, sans personne avec qui parler véritablement, jusqu'à une panne dans le désert du Sahara, il y a six ans.

ぼくは、そんなわけで、六年まえ、飛行機がサハラ砂漠でパンクするまで、親身になって話をするあいてが、まるきり見つからずに、ひとりきりで暮らしてきました。

引用:岩波書店サン=テグジュペリ作(内藤 濯訳)「星の王子さま」 より

例えば上記太字部分の「六年まえ」 という表現が、フランス語版だと文の最後にあるのが、日本語だと最初のほうにきています。

そして、直訳だと「真に話をする人もなしに」としそうなところを、「親身になって話をするあいてが、まるきり見つからずに」としていたり。日本語訳の工夫を感じられる箇所がいくつもあり、こういうところも面白いです。

 

読み終えるには数カ月の時間がかかりそう…。

それにしても、「星の王子さま」オリジナル版は、そこそこボリュームがあります。平日、娘が昼寝している合間に読んでいて、第1章に2週間くらいかかっているので、いったいいつ読み終わるやら。途中で挫折しないようにがんばろう。

 

 

星の王子さま―オリジナル版

星の王子さま―オリジナル版

 

 

こんなバージョンもあるのですねー。

対訳 フランス語で読もう「星の王子さま」

対訳 フランス語で読もう「星の王子さま」