わりと過激なフランスの童謡「Ne pleure pas Jeannette(泣かないでジャネット)」
スポンサーリンク
夫は娘に、時々思いついたようにフランスの童謡を歌っています(多分本当に思い出した時に歌っているんだろう)。
先日歌っていたのは、「Ne pleure pas Jeannette(泣かないでジャネット)」。フランス語の意味を考えずにメロディだけ聞いていると優しげな感じ。
ところが、夫「これ、実はけっこう歌詞がひどい」というので、読んでみました。
スポンサードリンク
悲恋の歌 Ne pleure pas Jeannette
Ne pleure pas Jeannette, (泣かないで、ジャネット)
Nous te marierons
Avec le fils d'un prince, (私達はあなたを王子の息子と結婚させる)
Ou celui d'un baron, Ou celui d'un baron (あるいは、男爵の息子と)
Je ne veux pas d'un prince, (私は王子など欲しくない)
Encore moins d'un baron ! (男爵はもっと望んでいない)
Je veux mon ami Pierre, (私は、友達のピエールが欲しい)
Celui qui est en prison, (彼は刑務所の中にいる)
Tu n'auras pas ton Pierre, (ピエールは君のものにはならない)
Nous le pendouillerons, (私達がピエールを吊るすから)
Si vous pendouillez Pierre, (もしあなた方がピエールを吊るすなら)
Pendouillez moi avec, (私も一緒に吊るしなさい)
Et l'on pendouilla Pierre, (そして、彼らはピエールを吊るした)
Et sa Jeannette avec, (ジャネットも一緒に)
A cett' histoire si triste, (この悲しいお話に)
Tous les gens pleureront (全ての人が涙するだろう)
親に(おそらく)、王子か男爵の子息との高貴な結婚をするよう言われたジャネットは、囚人のピエールへの愛を貫こうとする。親は「それならピエールを吊るし首にする!」といい、ジャネットは「それなら私も吊るしなさい!」といい、結局ピエールとともに吊るし首にされ天に召される、という。
悲恋物な上に、童謡なのに歌詞が過激!
夫と、「この歌が出来た時代は、親の言うとおりの結婚をしないと死も有り得る、という示唆もあったのかもねえ」と話したものでした。
歌っている女性はドロテ(Dorothée)
「Ne pleure pas Jeannette(泣かないでジャネット)」はYouTubuなどで様々なバージョンが投稿されていますが、上の動画は「ドロテ(Dorothée)」という女性がパーソナリティーを務めていた番組『クラブ・ドロテ』(Club Dorothée)からのもの。
「ドロテってなに?」と聞き返したところ、「知らないの?!」とびっくりされた。
夫曰く、「ドロテがいなければ、僕らフランス人は日本のアニメを知ることは無かったんだよ」とのこと。「ドラゴンボール」も「北斗の拳」も、全部ドロテのおかげで知ったそうです。
フランス人に日本のアニメや漫画が人気ということを知ってる日本人は多いだろうけれど、そのきっかけになった番組&女性のことを知っている人は多くないのでは・・・。でも、ありがとうドロテ。あなたのおかげで、フランスでも日本の漫画が読めるよ(仏語だけど)。
私が最初に知ったフランスの童謡は・・・。
ちなみに、私がフランスに来て最初に知った童謡は「Au clair de la lune」。
私も気が向いたら娘に日本の童謡を歌ってあげたりしますが、この子はフランスで育つのだからフランスの歌を沢山知るといいなぁと思ったりしています。
私はあまり教えられないので、夫や義母や、保育学校などで沢山習って欲しいものです。
スポンサードリンク