フランス移民局(OFII)からDELF A2受験向け100時間無料語学コースの案内がきました。
先月初旬に受験したDILF A1の合否通知がまだ届いていないのでそわそわしています(11/14には出ているはず)。
ところが今週、DILFを受けた事務所から夫の携帯に連絡があり、「引き続き語学のレッスンを受けることに興味がある?あるなら、説明会をするので来てください」とのことなので行ってまいりました。
たしかに受験会場は語学学校もかねている事務所のように見受けられたので、「授業料が安いなら受講したいなー」くらいの気持ちで。
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移民局(OFII)主催のDELF A2受験向けコースの案内でした。
Parcours linguistique OFII niveau A2
1ヶ月で100時間(週28時間〜30時間)、火・水の午後、金の午前を除き、平日は3時間半〜7時間の授業。なんと土曜日の午前中も授業あり(フランスなのに!)
時期的に「クリスマス休暇前には終わらせるで!」という意欲満々の短期集中という感じで、かなりハードスケジュールです。
なお、授業料は無料。
こちらは、まさかOFII主催の語学講座とは思わず行っていたので、「質問ある?」って聞かれて、真っ先に「いくら払うんですか?」と聞いたのですが、無料…。
フランス国籍取得を目指すならDELF B1合格が必須なのですが、A2をパスすれば、B1受験クラスもある模様。これも無料。
授業受けてる間に臨月入っちゃうけど、無料だしA2だしということで、受講しようと思います。
本日は、DELF A1〜A2レベルのレベルチェックテストを受けて終了。
移民向けの語学修得義務のルールがめまぐるしく変わっている模様。
私より1ヶ月遅れで今月DILFを受験した語学学校の時の友人にも、きっと同様の案内があるだろうと思い、上記の情報をシェアすべくやり取りしていたところ、びっくり情報を聞いた。
私がOFIIに行った2016年5月時点では、滞在許可証更新のために必須とされていたのが語学学校修了+DILF A1合格(受験料は国負担)という条件。
これが7月以降にOFII召喚を受けた人は、語学学校修了+DELF A1合格(DILFよりちょっと難しい)に条件が変わっていたのです。しかも受験料は自己負担。
ところが。
なんとこの9月下旬にOFII指定語学学校に入学した人(恐らくOFII召喚は8月か9月以降)によると、DILFはおろかDELFの受験・合格義務すらなくなり「語学学校修了証書を得ればOK」というルールに改訂されたとのこと。マジか。
聞いた話なので、正確なところは確認中(OFIIのサイトみてもよくわからない)なのですが、とりあえず書いちゃう。
という訳で、移民で語学試験合格が必要になるのは、フランス国籍取得を希望する場合のみで、DELF B1合格が条件です(これは私が最初に聞いていた説明から変更なし)。
正直、OFII指定の語学学校の修了証書を得ることは、それほど難しいことではなく「指示された授業時間を消化しさえすれば貰える」といっても過言ではありません。移民は絶え間無くどんどん入学してくるので、学校側はどんどん卒業させますから。
移民にお金(税金)をかけない方向へ政策転換?
DILF/DELFの合格を条件からなくしたことで、滞在許可証更新が楽になるかと言われれば、決してそうではないだろうなぁと思います。むしろ逆。
フランス語がままなければ、この国で就職(して納税、もしくは何らかの形でフランスに貢献)することは極めて困難です。
義務だから語学学校に来るけど真面目にフランス語を習得する気はない(=まともに貢献する気がない)移民を、税金で手厚くするサポートする必要はないはず。
「無駄に税金を使いたくないから語学学校修了証書を取れば良いことにするけど、滞在許可証更新したいなら、自己責任で一定レベルのフランス語習得してね(さもないと更新不可)」っていうことじゃないかなぁ、と推察。
一定要件さえ整えば、無職の移民にさえ何らかの手当を支給してくれちゃう制度のある国。でもこれだけ多くの移民を抱え、世界中で移民が問題になっているこのご時世に、滞在許可更新が容易になる方向でルールが改訂されることは有り得ないと思われます。
コスト削減のため語学習得のサポートは減らすけど、フランス語要求レベルは下げない、っていうのが本当のところなのではないか。
語学って必要に迫られないとなかなかレベルアップは難しいし、フランス語ができなくても日々の暮らしはどうにかなってしまうんですよね。実際、語学学校にも在仏10年だけどまともにフランス語が話せず、滞在許可証更新の時に学校に入るように言われてきてた人がいたもの。
こういう人には、今後どんどん滞在許可がおりなくなるんじゃないだろうか。
国籍取得を目指すくらい真摯にフランス語を学ぼうとするならサポートするけど、というのが今回案内された語学講習なのではないか。
いろんな推測が頭をぐるぐるしております。
フランスからもらった学習の機会は最大限活用したい。
ふりかえって我が身。
思いがけず、また無料で100時間もフランス語を勉強するチャンスがもらえるようなので最大限活用させていただこうと思います。授業は11月30日から12月22日までの予定。日曜以外、毎日授業あります。朝8時半から夜19時までなんて日も。かなりみっちり。
ただ一つ問題は。
臨月なんですよね…。
予定どおり年明けに出てくるんだよ、それまでいい子でね。とお腹に話しかける毎日になりそうです。
後日談。
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【推奨】スマホに緊急連絡先を設定してみました。
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今朝、ツイッターで良いことを知りました。
iPhoneやAndroidのスマートフォンに、緊急時の連絡先を登録しておく方法がまとまっています。
こういう機能があるの、知りませんでした。
渡仏してから特にそうだったんですが、基本的に知り合いは多くないし、一人で外出している時などに「今ここで自力で家族にも連絡できない事態に遭遇したらヤバイなー」と漠然と思うことがあったんですよね。
(それくらい、ニースは荒っぽい運転をしているドライバーが多いもので…)
一応財布に、夫や自宅の電話番号を書いたメモを入れてますが、携帯だけ持って近所を散歩することもあるし(※本当は身分証携帯してないとダメです。だけど面倒臭いのでパスポートと滞在許可証の写真を撮って携帯に保存しています)。
携帯にはパスコードロックをかけているので、他人は基本的に開けられませんしね。
という訳で早速設定しました。夫の分も。
フランスで購入したAndroidスマホでも、同じように設定できました。
あと、戻って来る来ないは別として、携帯落としちゃった時とかにも良いかも。ひょっとしたら拾った人が連絡してくれるかもしれない(淡い希望)。
フランスで出産準備講習(2)&最後のエコグラフィー検査。
昨日は、アメリカ大統領選挙結果に衝撃を受け、その余韻を引きずった一日でした。
出産準備講習2回目に行ってきました。
さて、昨日は2回目の出産準備講習。
今回は、赤ちゃんのケアの仕方などを色々習いました。
助産師さんオススメの抱っこ用品(porte bébé)の使い方も、赤ちゃんの人形を使って練習しました。私達は抱っこ布(ベビーラップ)使用を希望しているため、それで練習。もし他のタイプのものを希望していれば、その使い方を教えてもらえます。
↓ブランドは違いますが、こういうやつです。
久しく赤ちゃんに接してないので、人形とはいえ恐る恐る。私も夫も、それぞれ練習。でも、私はお腹が苦しいので、メインは夫という感じになりました。
そして、実寸サイズの赤ちゃんの人形を抱っこしたときに「あー、もうすぐこんなのを生むのかぁ」と妙に実感した次第。
最後のエコグラフィー検査も行ってきました。
そしてさらに、今日は最後のエコグラフィー検査。
胎児の経過は順調とのことですが、前回も今回も言われたのは「お母さんに似て頭が大きいね。形もいい」。どうやら小顔とは無縁の女児が生まれそうです。
エコグラフィー検査は、毎回みっちり細かく胎児の状態を調べてもらえるので、とても楽しかったです。
もし自分が20歳そこそこの若者だったら「これから世界は大変なことになる…」って暗い気持ちになったりしただろうな。でももう36歳子持ちなので「まあ世界がどうなってもこれからもがんばって働いて子供を大学にやれれば御の字、あとは野となれ山となれ」と思うくらいなので、年をとるって最高だぜ
— 瀧波ユカリ (@takinamiyukari) 2016年11月10日
まだ産んでおりませんが、37歳かなりこれに近い心境です。
ところで、今日のエコグラフィー検査の支払の際、「カルトヴィタル、それとも小切手?(クレジットカードは機械を置いてない)」と聞かれて「カルトヴィタル」と返事したら「ついに手に入れたのね!(喜)」と言われました。
医者にかかって現金が出て行かないのって、ありがたいわー。
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Geocaching(ジオキャッシング)いいよ。
先日、私のInstagram(@sra3216)アカウントに「ジオキャッシング」のアカウントからコメントを頂戴しました。
私の投稿を、彼らの「Facebookページに載せます」というもの。もともとオープンにしているアカウントなので「どうぞー。ありがとう」とお返事。
で、見てみたらほんとに転載してくれてました。
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ジオキャッシングとは。
私は完全なる「にわかジオキャッシャー」なので偉そうに述べることは僭越すぎるのですが、ひらたく言うとみんなで作るポケモンGOという感じ。
GPS機能付の携帯/スマートフォンを使えば、ジオキャッシング参加自体はすべて無料です。そこに行くまでの旅費交通費とか装備は自己負担ですが。
ご興味ある方は、ぜひ下記動画とウェブサイトをご覧ください(丸投げ)。
無料アプリはこちら(iPhone用)
「一緒に楽しもう」という気持ちでできてるゲーム。
夫が教えてくれて初めて知ったジオキャッシング。
宝は、海の中とか高山のてっぺんとか「これ本気?」というところに隠してあります。私が実際見つけた宝も池の中(というか岸すれすれ)というものがありました。
宝を見つけたら、小さな小さな署名リストに自分の名前や記号を記入します。よく出来た宝であればあるほど見つけた時の「よっしゃ」感は高まります。よって、リスト中に直接またはアプリに「TFTC!」コメントを残したりもします。
TFTCとは「Thanks For The Cache」の略です。
参加してみると感じるのは、宝を隠した側の「絶対見つからないからな!」という挑戦魂と、見つける側の「絶対見つけてやる!」という意地のぶつかり合いですが、詰まるところは「一緒に楽しもう」という気持ちを共有している感覚。だから、私のようなにわかジオキャッシャーでも楽しめます。
発見された宝は、発見者によって元の場所に。
私が見つけた宝は、設置者やプレーヤーによってメンテナンスされており、よほどのことがない限りは「ある」と示された場所で発見できました。互いに顔の見えない人同士で、このゲームを支えてるんですね。
世界のジオキャッシャーの投稿とか、宝のアイデア(宝は設置者の創意工夫に満ちています。時々ものすごくえげつないものもあります。)は、見ているだけで超楽しいです。
私、ポケモンGOはやっていないのですが、何となく既に下火感?
一方のジオキャッシングは何となく「知っている人は知ってる」ゲームな感じがしますが、世界のプレイヤー(ジオキャッシャー)に支えられて地道に続いている印象です。
ニースの近くには2,415のジオキャッシュ。
私が渡仏前に住んでいた街の、自宅周辺だけでも10数個の宝がありましたが。
ジオキャッシング公式サイトによると、ニース周辺には2,415の宝物があるらしいです。こっちに来てからまだ一回もやってないけど、ひさびさにやってみようかなぁ。
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フランスでスピード違反(3km/h)。
夫宛てに郵便が来たので開封してみたら、「AVIS DE CONTRAVENTION」のお知らせ。「違反通知」どうやらスピード違反をやったようです。
なんだこれと思って読んでみたら、2週間前に助産師のところに行った後、バイクで会社へ戻ろうと走り出して割とすぐにレーダーにひっかかった模様。
真夏でも汗だくでライダージャケットを着用し、あおられても交通ルール遵守の安全運転至上主義の夫が珍しい、と思って読み進めてみました。
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時速50km制限ところ58km出ていたとのこと。
場所的に結構下り坂なので、知らず知らずスピードでちゃったんだろうなあ。っていうかきっと周りの車もそれ以上のスピード出していたことでしょう。
でも交通ルール上は、測定器の誤差を加味するとかで5km/h差し引かれて3km/hオーバーの扱い。なんていうかもう、3km/hってところが、彼らしいというか何というか。
通知発行日から15日以内に罰金を支払えば90ユーロ、16〜45日以内であれば135ユーロ、45日以降だと375ユーロ。
「この違反通知に異議申し立てがあるなら、同封の書類で申請してね」っていう紙も入っていましたが、当たり前だけど申立事由に該当するものなし。
例)「私の乗り物は 違反前に 盗まれた/破壊された」「私の乗り物ではない」「他の人に譲っていて私のものではない」など。
つべこべ言わず、15日以内に90ユーロ支払うしかなさそうです。
在日フランス大使館のサイトに反則金納付方法が丁寧に掲載
在日フランス大使館のサイトに罰金の納付方法や、そのためのサイトの案内が掲載されていました。クレジットカードでお支払い可能です。
いつも思うけど、フランスでの手続きごとって何でもとにかく色んな書類を要求するけど、ことお金絡みのことについてはかなり電子化が進んでて感心します。
フランスの日本領事館も、もうちょっとこういうとこ学んでほしい。手数料が発生する手続きは往復6時間かけてマルセイユ行かなければいけないとか、どうにかすべきだと思う。せめて日本国内で対応していることは、フランスでもできるように。
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移住したらセキュリテソシアル加入準備はお早めに。
最近、「セキュリテソシアル」で検索して、当ブログにお越しになる方が多いため、2016年7月〜10月にかけて私が行ったセキュリテソシアル加入手続きに関するエントリーから必要事項をまとめたものです。2017年11月時点で申請書類は昨年と変更はなさそう(つまり加入手続き内容も大きく変更ないだろう)ということで作成しました。手短に加入に関する情報をお知りになりたい場合は、下記エントリーへどうぞ。少しでもお役に立てば幸いです。
CPAM(l’assurance Maladieの事務所。フランスの協会けんぽみたいな役所)に送付していた医療費還付申請ですが、一部ダメ元で送っていた申請分が差し戻されてきました。
何がダメ元かというと。
私がセキュリテソシアル加入は8月1日付。よって、7月31日以前に生じた医療費分については、加入前扱いになるため正直なところ還付は無理かもしれないなぁと思っていたのです。
そして案の定、加入前の申請書類が返送されてきた次第。
とはいえ、役所側も優しい(意外にも)。
「あなたの加入は8月1日からですが、それ以前の状況を説明するエビデンス(証明する何か)があれば検討しますので提示してください」と送付状が付けてあり、決して「加入前だから問答無用で却下」とは言ってません。
しかし、「これとこれを出したらOKするよ」とも明記されていません。おそらく、こちらで役所側を「あ、じゃあしょうがないよね」と納得されられる「何か」を見せなくてはいけない、ということ。
セキュリテソシアル加入手続きにもたついたのは、私の都合によるものです。「加入申請してたのに、役所の手続きが遅くて8月になっちゃったんだ!」とは言えないのよね。ですので、夫とも色々検討した結果「これはちょっと無理かもね」という結論に。
ちなみに、移民は入国後3か月経てばセキュリテソシアルに加入することができるので、私の場合は本来5月末には加入が可能だったにもかかわらず、申請したのは7月終わり。
「あの書類が足りない、これが足りない」と言われ手戻りが生じるのが嫌で、万端整えてから行ったために、書類不備はなく手続き自体はスムーズだったものの、結局2か月ロスしており、この間に医者にかかった医療費について今回差し戻しを受けたのです。
今思えば、加入する権利を得た時点で、書類に少々不備・不足があっても申請だけはしておくべきだった。とりあえず申請を受理してもらえれば、加入日は6月1日付とかになってかもしれない。
フランスでセキュリテソシアルに加入するつもりの人は、入国後速やかに申請準備を始めて、医療費をきちんと返してもらえるようにしておきましょう。
さもないと、ちゃんと加入手続きしてれば戻ってくるお金が、全額自己負担になっちゃいますヨーーーー。
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フランスのデザート ”Ile Flottante(浮島)”
先日、夫と久々に外食。
セットメニューについてるデザートを3つ中から1つ選べるということだったので、店員さんに何があるか聞いたところ、私が聞き取れたのは「ムース オ ショコラ」のみ。で、夫が勝手に「これで」と頼んでしまったので、「なに頼んでくれたの?」と尋ねても「来たら分かる」と。
そして運ばれてきたのが「Ile Flottante(イル フロタント)」。(写真とり忘れたので他サイトから引用)
Ile=島
Flottante=浮いてる
ということで、日本語にすると「浮島」というところ。
茹でたメレンゲがカスタードソースに浮かべられ、キャラメルソースがかかったもの。私自身は初めて見たスイーツだったので、キャッキャ言って喜んだため、夫もご満悦でございました。
満腹の後でも食べられる軽い口溶けのデザートでした。
確か「浮島」っていう和菓子があったような、と思ってググってみたら、やっぱあった。抹茶生地と餡などで2層にして蒸したもの。
日本とフランスで意味するところは同じだけど、材料も出来上がりもまるで違うお菓子があるの、面白いなと思いました。
で、この食事のあと、「天空の城ラピュタ」のDVD買いに行ったんでした。単純。
ちなみにラピュタのフランス語タイトルは「le chateau dans le ciel(ル シャトー ダン ル シエル)」。「Laputa」って入らないのだなー。
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フランスで出産準備講習(1)la préparation à l'accouchement
1回目の出産準備講習
月曜日、1回目の出産準備講習(la préparation à l'accouchement)に行ってきました。
全4回のうちの1回目。グループではなく個別レッスンです。
私たちを担当してくれる助産師さん(sage femme)はとても良い人で、初回のカウンセリングの時同様に、可能な限り私でも分かる平易なフランス語を選び、ゆっくりとしたスピードで話してくれました。
こういう心配り、ほんとに嬉しい。
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最初の講習で今回学んだこと
さて、私は麻酔を使用する分娩、いわゆる無痛分娩を予定しています。
今回教わったのは、およそ以下のようなこと。
- 陣痛が始まってから間隔が5〜10分になったら、病院に行くこと。大体2時間は余裕があるので、その間はシャワーを浴びたりして体を温めると痛みが和らぐ。急いで病院に来ても、子宮口が開いてなければ家に帰されることもあるので、落ち着いて対処をすること。
- 破水してしまったら、すぐに病院にいくこと。
- 病院までの移動には、救急車を呼んでも良い(急ぐ場合は)。事前にタクシーを手配しておくのも良い。(バイクで行くのはやめるように)
- 病院についたら、麻酔医の問診を受ける。子宮口が開き、分娩準備ができているようなら麻酔処置。背中から麻酔のチューブをつなぐとのこと。太股の感覚がなくなるほど麻酔が強すぎるといきめないので、定期的にチェックして麻酔の状況を確認する。
- 分娩時の態勢は、仰向けでも横向きでも、どちらでも楽なほうでしたら良い。なお、横向きのほうが会陰が切れにくいとのこと。
- 赤ん坊の頭が出たところで、医師が呼ばれ、処置をする。
- 出産後、2時間、赤ん坊を母親が胸の上で抱っこし触れ合わせる。その間に小児科医による検査(主に目視/触診のみの検査。詳細は後日実施)や授乳を行う。
- へその緒は父親が切っても良い。
今回一番驚いたのは、横向きで出産する方法もありということ。知らなかった(いや、知らないことばっかりなんだけども)。帰宅してすぐに横向き出産についてググってしまった。
夫は今からへその緒を切る心の準備をしているようです。
フランスの助産師さんは、日本の分娩について興味津々だった。
助産師さんが日本の出産方法に非常に関心を示し、キラキラした目で「知りたい!」と言われてしまったので、「日本で出産したことないから実際のところはわからないけど調べてくる」と約束してしまいました。ちゃんとしたサイトを探して調べよう。
日本では麻酔を使わない自然分娩が主流であるという話をしたところ、「フランスも20年くらい前までは、それが一般的だった」とのこと。
ちなみに、4人出産した義母(フランス人)にも、今回の母親学級の話をしたら、出産後2時間の赤ちゃんとの時間も、彼女の時は胸の上で抱っこではなく、母親の横に寝かせるという方法だったらしいです。「今の方法はすごくいいよね。私も触りたかったのよー」と言ってました。
それにしても、日本語では麻酔を使う場合を「無痛分娩」というけど、この流れで行くと、麻酔してもらえるまで結構長く陣痛に耐える時間がありそうじゃないか、「無痛」じゃないじゃんと改めて思いました。
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ジブリ作品DVDは日本国外で買ったほうが安いの?
11月1日は祝日のフランス。散歩がてら夫とFNACへ。
昨日見かけたハロウィンツイートで「なんかジブリ作品見たいね」となり、せっかくだからDVD買おうということで。
😂😂😂😂😂 pic.twitter.com/P5wQiW7dIS
— pandatoria (@pandatoria) 2016年10月30日
FNACの売り場に行ってみて驚いたんですが。
ジブリ作品のDVD、二本立てで19.99ユーロ(値引き前でも25ユーロ)。安い!
続きを読む日本は学校で「世界史」を学ぶがフランスは違うらしい。
夫と、NETFLIXで今見ているのが「マルコ・ポーロ」。シーズン2まで出ています。だいぶフィクション入ってますが、面白いです。マルコ超(打たれ)強い。
さて、ドラマを観ながら夫と話していて知ったのですが、「フランスの子供たちは、モンゴルや中国の歴史を学校で習わない」のだそうです。
ほんとに?!
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日本の歴史教育
私は、中学校でも高校でも、世界史の授業は好きでした。世界史Aとか世界史Bとか。学生だったのはだいぶ以前のことなので学習指導要領も改訂されているでしょうが、日本史と世界史を絡めてトータルで広く浅く網羅的に学ぶことに変わりはないようです。
高校では、現在の「世界史A」と「日本史A」を融合し、日本と世界の近現代史を合わせて学ぶ新科目「歴史総合」を新設、必修とする。合わせて「地理総合」が必修となる。「世界史B」「日本史B」はそれぞれ「世界史探求」「日本史探求」となる。
中国王朝も「殷、周、新、漢、三国、晋」とか呪文のように覚えたものだし、「日本の◯◯時代の時、世界ではなにがあったか」を年表作ったり丸暗記した。
モンゴルのチンギスハーンとかフビライハーンとか、モンゴル帝国がどこまで勢力拡大していたか等も習った。特にモンゴルは「元寇」で日本に攻めて来てるし、「神風」で難を免れたとか、その関連から教科書には絶対出てくるし。
一方、フランスはほぼ自国の歴史のみ。
この話の流れで、夫がフランスの歴史のカリキュラムについてググってみたところ、中学・高校の歴史教育では、ほぼフランスの歴史しか学ばない状況は、今でも変わりないようです。
フランスの歴史教科書。日本では日本史と世界史をわけて教えるが、フランスではわけない。
世界の歴史を扱う一本立て。ってことになっているのだが、“三巻を通じて、記されているのは、ほぼすべてフランスとその周辺地域の歴史に限られている”のだ。フランスの歴史教科書で、日本はどう扱われているだろうか?
ほとんど出てこない。日露戦争ではじめて登場する。つまり明治維新以前は、まったく出てこない。
これは、フランスに限った話ではない。イギリス、オランダでも、ほぼ同様。ヨーロッパ諸国では、非ヨーロッパの過去は、自国と関連しない限りほとんど登場しないのだ。
少々古いですが、こんなレビューもありました。
日本は学ばざるを得なかったんだね。
日本の歴史学習でも、アフリカや南米などの歴史は、中国やヨーロッパの歴史と比べて扱いが小さかった記憶があります。
例えば、以前、移民局(OFII)の市民講座で隣席になったエチオピア人から、エチオピア王族と日本の皇族の交流の話を聞かされた時、彼自身はそれゆえに日本に親しみを持って私に接してくれていたのに、私自身は初耳だったため「知らなくてごめんね」と何だか恐縮してしまったことがあります。
授業時間数には限りがあるため、日本に関わりの深いところから重点的に学習していくのは否めない。
でも、世界史を網羅的に学習しないフランス、する日本っていう違いをみると、幕末に黒船が浦賀にやってきて鎖国が終わり明治時代になって、日本が近代化するために、他国列強に追いつくために「世界の歴史を知る」必要があったことが、今の歴史学習に繋がっているんだろうなぁと感じました。
ちなみに江戸時代が終わって、まだ150年経ってないんですって。江戸時代が1868年までなので、2016年現在で148年です。ひょえー。
「歴史を知る」って大事なことだと思う。
義父(日本人)にこの話をしたところ「僕の妻(私の義母)もそうなんだよ、そもそも知らないんだよね」と激しく同意されました。
義父は、息子の一人が子供の頃「中国人が!(というか、アジア人に対する侮蔑)」と友達にからかわれて泣いて帰った時に、中国文明と日本文化の関係について語り「アジアにルーツがあることはまったく恥ずかしいことでも劣っていることでもない」と諭したことがあるとのこと。
以前、我が家に下宿していたチュニジア人の学生によれば、彼らの歴史はイスラム教の発生の7世紀からスタートしていたそうです。
現在の日本の歴史教育が完璧とは言えない点もあるのでしょうが、広く浅くても、とにかく網羅的に「学び知っている」ってことは、特にこれだけ世界がグローバル化し、繋がっている時代には重要なことなのではないかな、と感じました。
余談ですが。
夫に「日本をJAPAN/JAPONという由来は、マルコ・ポーロの”東方見聞録”から来てる説もあるんだよ*1」と言うと、かなり驚いていました。
こういう豆知識も「世界史」の授業を受けてることの賜物だよなぁ。
読みかけでほったらかしてた「マルコ」本を発見。いい機会だから読んでみよう。
まだ見ぬわが子に「フランスで子育てすることになるから、いずれ世界史の教科書も買ってあげるといいのかなぁ」とか思ってしまう。
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日本のクレジットカードを海外から解約。
日本にいた時から使っていたクレジットカードの有効期限が今年12月で切れるため、この度、少々早めに解約手続きを取りました。
渡仏後すぐにクレジットカードが作れるのかわからなかったため、「念の為」くらいの気持ちでそのままにしていたら、渡仏直後の3月にがっつり年会費を引かれて、いたくショックを受けたのでした。ろくに使わないクレジットカードの年会費って、ダメージ大きい(会社員時代は、年会費のことにかなり無頓着だったため、存在自体忘れてました)。実際渡仏してから2度程しか使わなかった。
会費を払ったからには期限いっぱいまで所持しておこうと思ってそのままにしていたのですが、年末に大きなイベント(出産)を控えているし、うっかり忘れて新しいカードが発行されたり、次年度分の会費が引かれでもしたらたまるか、と思い早めの手続きをとりました。
続きを読む今度は子ども関連の手続き。
やっとセキュリテソシアル(健康保険)の手続きが終わったと思ったら、今度は出産関連の手当の申請手続きですってよー。
先月下旬に、大幅に遅れて妊娠届を提出したのですが、加入者コードを割り当てられ、既にウェブサイトで色々確認できる用意はできています。
出産予定日の42日前(2ヶ月前)になったら送るよう指示された紙もL'Assurance Maladieから届いています。
※妊娠7ヶ月の時に支給されるという出産一時金申請のための手順ではないかと推察しているけど定かではない。問い合わせに行ってみたけど「この紙を送ってくれればいいから!」で終了した。私の仏語レベルでは、その時はそれ以上突っ込むことが出来ず。無念。※12/5追記 出産一時金(手当)ではなくて妊娠に関わる各種検査や分娩/出産費用が保険適用されるための手続きでした。手当はCAFの管轄。
でもやっぱり来た、「あれ出せこれ出せ」。まあ、手当受給には色々制限があるから、それは仕方無い。
要求されてるのは、現在の収入状況と過去2年分の収入明細。
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過去2年分の収入明細ってどうしたらいいのさ。
現在の収入状況を書くのは、さほど難しいことではありません。夫はフランスでサラリーマンやってて、私は専業主婦(無職)だから、とてもシンプル。
問題は、過去2年分の収入明細。
私は日本で働いていたし、夫はカナダで働いていた。
私の直近2年の源泉徴収票と納税通知書はあるけど、給与明細なんて全部廃棄処分してきたし、なんせ日本語だし日本円表記だし。お願いだから翻訳して持って来いとか言わないでほしい。
夫はカナダで働いてたけど、アルバイトみたいな形態だったし。カナダの口座閉めちゃったし、書類があったところで、なんせ英語だしカナダドル表記だし。
これまた、事務所に出向いて聞きに行かなきゃいけないパターンよねー。
ま、色々言ったところで、実は一番大変なのは、事務処理嫌いの夫をなだめすかして、この処理を手伝わせることだったりします。丸投げすると超不機嫌(笑)。
私は本来、この手の事務処理が全く苦にならないのですが、いかんせん仏語レベルが追いついてないのが難点。今から読み込みます。お金のためお金のため。
「フランスで働いてなかったのなら”収入ゼロ”で出せばOK!」って言って欲しい(願望)。
ところで、妊娠を機に母からプレゼントされた本「安心マタニティブック」。
”1日単位”で胎児と母体の様子を知ることができます。初版はもう10年前ですが、お医者さんが監修してる点でも安心。カウントダウン機能もあり、ちょっとした日記も付けられます。ページ下にある格言もなかなか秀逸。贈り物にぜひどうぞ。
今日、うちの胎児は足の爪がはっきり見えるようになったらしいです。
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柿はKAKI。ソースはサムライ。
柿はKAKI。
スーパーで柿を売っていたので、値段をチェックしようとしたところ黒板に「KAKI」と書かれてありました。びっくり。
甘くて美味しかったです。しかも種なし。スペイン産1個0.75ユーロでした。
フランス語で柿は何というのか夫に尋ねてみたところ、「柿はKAKI」とのこと。
ほんとかなぁと思ってググってみたけど、どうやらそのまま外来語として入ってきているようです。
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ソースはサムライ。
フランスのB級グルメ「ケバブ」やサンドイッチなどを買うと、ソースの選択肢に高確率で入ってくるのが「サムライソース」。フランス語で「Samouraï」。あの「侍」からきてるらしい。夫も私もケバブを買うときはだいたいコレを選びます。
フランスで注文の際は「ソースサムライ」と言いましょう(ソースが先)。
マヨネーズとケチャップと唐辛子ペースト(あればレモン汁少々)でできてるピリ辛ソースです。
出来合いのもの(チューブタイプやビン入りタイプ)もその辺のスーパーで買えますが、「Harissa(アリサ)」と呼ばれるペーストがあれば自分で作れます。
小さめチューブタイプだと、一本0.55ユーロ。日本のチューブのわさびや辛子のような感覚。
ちょっとした肉料理とか、揚げ物とかにつけて食べてもおいしいです。先日、どうしてもお好み焼きが食べたくなったのですが、アジアスーパーまでお好み焼ソースを買いに行く気力がなかった(なおかつ高い)ので、夫の提案でサムライソースでいただきましたが、かなり合いました。
ハリッサ 唐辛子ペースト 210ML【ハラル認証】Halal Harissa Chili Paste 北アフリカ料理 チュニジア エスニック料理
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日本にいたときは聞いたこと無かったソース。どっちかっていうとワサビ入れたほうがサムライっぽい気がするけどなー。
思わぬところで日本語にふれた出来事でした。
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