仏語 数字が聞き取れたら財布はスリムになる。
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フランス語の学習は、今は完全な独学。
家から通える場所にある大学の秋季講座に通おう、と準備中であるものの、さしあたって生活に必要なフランス語から、少しずつ身につけていかねばなりません。
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まずは数字の聞き取りから。
私の場合、この一ヶ月で実感したのは、数字が聞き取れると、日常生活は比較的どうにかなるということ。
数字が聞き取れれば、スーパーマーケットでつつがなく買い物ができ、対面販売の市場やアイスクリーム屋でもスムーズに支払いができるからです。
商品選びや注文はフランス語ゼロでもさほど苦労はありません。
ラベルに書いてあることが読めずに間違ったものを買う可能性はありますが、そこはトライアンドエラーで良いかなと思っているのです。何せ今まで見たことないものもたくさんあるので、美味しいものや良いものに出会えるチャンスと前向きに考えています。
スーパーや市場では、欲しいものを手にとってレジに持っていけばいいし、アイスクリーム屋なら欲しいものを指差せば注文はなんとかできる。(カフェやレストランなら会計前に伝票を見せてくれるので、これもどうにかなる)
今最大の課題は、二日に一度は行くスーパーマーケットの会計なのです。
市場やスーパーでは、自分がいくらの買い物をしたのか目視確認が難しい。
日本だと、コンビニでもスーパーでも会計の際に「◯◯◯円です」と口頭で教えてくれる以外に、客に見えるようにが表示板が置いてあるのが普通。(現金払いの個人商店とかだと別ですが)
でも、フランスのスーパーは、「たぶんあの辺に表示されてるっぽい」という位置にあるだけで、客用の表示板はないし、大体において店員だけが見える仕様。近眼の私には、遠すぎ文字小さすぎで見えない。
従って、すべての商品のバーコードを読み終わった後に、店員から告げられる「****(ユーロ)!」が聞き取れないと、会計がコインで済むのか、紙幣を出さねばならないのか判断がつかず、過剰に少ない金額や、逆に大きすぎる金額で払う羽目になるのです。
ちなみに、電子マネーは見たことありません。
PASMOやSuicaやNanacoがいてくれたらなぁ、数字が聞き取れなくても「ピッ」で済んじゃうのに・・・!と幾度も思いました。
日本とは「お会計」における時間の流れ方が違うらしい。
幸い、ニース(おそらくフランス全体)では、レジでの支払いスピードにものすごく寛容です。
どの店で買い物しても、全体的にゆっくりしている。混雑時間帯でもレジに殺気だった雰囲気はありません。
もたもたと小銭入れから各種コイン(これも種類が多い!)を一枚一枚取り出していても、レジの店員さんは椅子に座り(これが標準)ぼんやり宙を眺めながら待っていてくれるし、後続のお客さんも、急かすような視線を送ってくることもありません。
いや、本当はイライラしてるかもしれないけど、何も言われない。後ろにどれだけ長蛇の列ができていようが、皆それぞれ自分のペースで用意します。
金額を聞き返してることも多いし、時に「これで全部あるかしら、数えてくれる?」と店員さんに確認を丸投げしている人さえ見かけます(そして大体足りてない)。
スムーズそうに思えるクレジットカードでの支払いも、そもそもカードの読取機械の処理スピードが遅い。じーっと待つ。
レジに並ぶたびに「ああ、私は時間の流れが違う国に来た」と思います。郷に入っては郷に従え。なので、私もそんなに気にしなくていいんですけどね。
だけど、体に染み付いた「レジではさっさと金を払わね、なんか皆に迷惑かけてるみたい」という条件反射は、簡単には抜けないのです。
ちなみに、この間初めて一人で買い物したら、店員の言った「9.**!」っていう最初の数字は聞き取れたので、「あ、これは10ユーロ以下だな!」とさっと素早く10ユーロ紙幣を出し、無事に67サンチームのお釣りをもらったのでした。
しかし、このように紙幣でばかり支払っていたら、使いこなせないコインがどんどん増え、財布がかさばるばかり。
だから財布をスリムに保つためにも、せめて、数字は聞き取れるようになろう、と思う今日この頃。(←これが一番の理由です。)
なお、フランスでは、スーパーや市場やお店などで、注文・会計する前に、店員と互いに「Bonjour(こんにちは)」と言い、清算が終わったら「Merci, au revoir(ありがとう、さよなら)」「 Bonne journee(良い1日を)」「Bonne journee aussi(あなたも良い1日を)」などと挨拶を交わすのが必須です。
これをしないと、ただの失礼な人になるので気をつけましょう。
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