フランス「乳幼児受入手当 ( prestation d’accueil du jeune enfant: PAJE )」の話(1)基礎手当
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娘が生まれて以降、毎月CAF(家族手当金庫)から手当が振り込まれます。ありがたい。
子供が生まれて、気がついたらCAFからお金が振り込まれ始めたのですが、そもそもこの手当ってどういう計算に基づいて金額が決まってるの?
そういえば、妊娠14週までに妊娠届が出せなかったけど、出産手当って結局もらえたんだっけ?
という、手当関連のことに今更ながら思い至ったので、調べなおしてみました。
これからフランスで妊娠出産を考えている方も、すでに育児中の人も、頭のすみっこにでも置いておくと良いかもしれません。
※情報は2017年2月時点の情報をベースにしています。その後の制度変更については確認が必要かと思います。
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乳幼児受入手当 ( prestation d’accueil du jeune enfant: PAJE )
このエントリーを読んでいる方は、これからフランスで出産するか、第一子を産んだばかり、という前提で進めていきます。(2人以上産んでる人は、もう色々ご存知のはず…)
フランスの各種家族給付(prestations familiales)の中に「幼児受入手当(prestation d’accueil du jeune enfant: PAJE)」というものがあります。
PAJEには更に5種類の手当(出産手当、養子手当、基礎手当、育児分担手当、保育方法自由選択補足手当)があり、私に関係していたのは出産手当と基礎手当でした。
長くなってしまうので、今回は毎月支給される基礎手当について。
基礎手当(allocation de base: AB)の規定
娘が生まれたことで我が家に毎月支給されている手当は、この幼児受入手当の中の基礎手当(allocation de base: AB)に該当していました。
・3歳未満の乳幼児を扶養する世帯。3歳の誕生日の前月まで支給
・20歳未満の子を扶養家族として養子縁組した世帯。20歳の誕生日を上限として3年間支給
【所得要件あり】
子(胎児を含む)の数と、親の数と働き手の数により異なる。ひとり親・共働き優遇(2014年4月1日から2017年3月31日生まれ又は養子縁組)※2014年4月以降、所得要件を2段階とし、中所得層への支給額を半額とした。(例)子(胎児を含む)1人の場合、以下のとおり。
低所得層:片働きカップルは30,027ユーロ以下、ひとり親・共働きは38,148ユーロ以下
中所得層:片働きカップルは35,872ユーロ以下、ひとり親・共働きは45,575ユーロ以下
【支給額(月額)】
世帯当たり低所得層184.62ユーロ、中所得層92.31ユーロ
出産予定の2ヶ月程前に申請書を提出
この基礎手当は、出産予定日2ヶ月前にCAFから「Declaration de situation pour les prestation familiales et les aides au logement」という書類が届いたので、記入してCAFに提出し、審査を受けて決定。
この書類はCAFのウェブアカウントにログインしてダウンロードすることもできました。
書類には、以下のような事項を記入します。
- 親の情報(氏名、住所、生年月日、セキュリテソシアル番号)
- 職場住所
- 銀行口座情報
- 過去2年間の収入(手取額)(この時は2014年・2015年を提出)
私の場合は、日本で勤めていた時の該当年の源泉徴収票を元に、手取年収を受取時の為替レートをネットで調べてユーロ換算して記載しました。
記憶がうろ覚えなんですが、各年の収入証明書も添付して出しました。
私の収入証明として源泉徴収票のコピーをつけたんですが、日本語である上に、特に翻訳もつけずに提出したので、意味があったかは不明。少なくとも、2016年から日本でもフランスでも収入ゼロなのは確かってことで処理されたのではないかと推測。
ちゃんと生まれた月から手当支給開始(嬉)
出生届が受理され、CAFのウェブサイトでも娘の情報が追加され、無事に手当支給が開始されました。おむつ代ミルク代として大変助かっています。
いくらもらってるか?満額です!(察してください)
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