「家庭にいる親のための老齢保険」フランスの手当や年金について勉強中。
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フランスで出産してから、娘の将来のために預金口座を作ったり保険に加入したりと、それなりに備えをしています。
そんな中、「はて、私の老後はどうなるの?夫より長生きする予定なんだけどフランスの年金制度どうなってるの?」と思い立ち、私が受け取れるであろう手当や年金のことなどを調べ始めています。どんどん制度は変わって行くだろうけど、基本的なことは知っておきたいもの。
とっかかりは、まず義父から聞いた「妻(義母)は育児のため、長らく外で働いていなかったけど、その分は年金に加算されてる」という話。「なんだと?じゃ、私も対象になるの?」と。
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国立国会図書館のレポートが(日本語で)わかりやすい。
「家庭にいる親のための老齢保険」
さて、レポートに目を通していくと、「年金制度上の子育てに係る優遇措置(別表4)」として「家庭にいる親のための老齢保険(L’assurance vieillesse des parents au foyer: AVPF)」という項目がありました。
まさに、私が知りたかった項目。
■内容
父又は母が育児等で就労せず家庭にいる期間について、最低賃金を基礎とする年金権が保障される。所得制限等、一定の受給条件を満たす必要がある。家族手当金庫が保険料を負担する。
■要件・関連事項次の3つの条件全てを満たさなければならない。第1条件:以下のいずれかに該当する。①乳幼児受入手当(PA J E)の基礎手当(AB)、就業自由選択補足手当(CLCA)又は育児分担手当(PreParE)、家族補足手当(CF)、親付添手当(AJPP)のいずれかを受給する権利があること、②障害児・者を扶養していること、③家族援助休暇を取得する権利があること。第2条件:就業していない、又は稼得額が一定以下の就業。第3条件:世帯所得が一定以下(親の数、稼ぎ手の数及び子の数で、所得要件が異なる。)
子育てに注力するために就業していない、ということも一定の条件を満たせば年金の加算ポイントになるのですね。ありがたいわ…。
ちなみに、今は第1条件の①と第2条件(就業していない)が該当。で、多分第3条件も該当。
参照(仏語)>Assurance vieillesse des parents au foyer (AVPF) | service-public.fr
この項目以外にも、出産加算、養育加算、育児休業加算、3人以上(養子・里子含む)養育した親への加算などなど、「フランスって子供を産めば産むほど国からのサポートが手厚くなるってほんとだな」と前向きになれる加算基準や手当がいろいろ。
外国人でもフランス国籍がなくても年金受給資格はある。
で、そもそも外国人って受け取れるの?という問題ですが、これは10年の滞在許可証所持者であればフランス国籍がなくてもOKとのこと。
まずは無事に再来年に10年の滞在許可証更新することが、目下私の課題です。
これからフランスで妊娠出産する人は、まずセキュリテソシアルに加入!
手当や年金のことも大事ですが、フランスで妊娠出産を考えている移住者は、大前提として滞在3ヶ月経てば加入できるセキュリテソシアルの手続きを速やかにしておきましょう。
フランスは、妊娠出産にかかる費用は原則保険で賄ってくれますが、私は加入要件を満たす前の4月に妊娠発覚、セキュリテソシアル加入に書類準備でもたついたせいで加入は8月。このため妊娠届をCAFに提出することができず、加入前にかかった医療費や血液検査(2〜3回分)やエコグラフィー検査1回分(100ユーロ以上かかる)費用は当然のことながら自腹になりました。
妊娠初期にざっと一通りの検査があるので、持ち出しは800ユーロ超えていた気がする。思い返すと痛い出費であった…。
フランスの手当や年金制度については、引き続き勉強を続けてまいります。
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