ニースのオペラ座に行ってきた。
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義母がニースフィルハーモニーオーケストラ(Orchestre Philharmonique de Nice)に知人がいる関係で、無料券を2枚頂いたので、先週土曜日にニースのオペラ座に、夫と二人で聴きに行ってきました。
演目はメンデルスゾーンのバイオリンコンチェルトと、マーラーの交響曲第5番。
ニースフィルハーモニーオーケストラの演奏は、ニースジャズフェスティバルのオープニング演奏でボレロを聴いて以来(あの演奏のしばらく後にニースのテロがあったのでした)。あの時、指揮者が「僕がこのオーケストラを指揮するのは今日が最後」と言っていたので、今回は新しい指揮者による演奏です。
ニースにぴったりサイズ(?)な趣あるオペラ座
ニースのオペラ座は、レストランやお土産物屋さんが集中するサレヤ広場、海岸の近くにあり、わりとこぢんまりとしています。ニースという街のサイズに合ってる、という感じ。
「廊下のタイルが我が家のタイルと同じだ!」とかいうどうでもいいことに喜びつつ、6階まである客席のうち5階(日本で言うところの6階)へ。ここは座席の長椅子タイプで腰掛け部分も浅く、正直ややお尻痛い感はありますが、無料なので文句は言いません。でも、いつかボックス席で観賞してみたいものです。
バイオリニストRay Chenさんがイケてた。
最初の曲は、メンデルスゾーンのバイオリンコンチェルトだったんですが、バイオリニストのRay Chenさんがいい感じでした。クラシック音楽に明るくない私は、その技術の良し悪しははっきり言ってよくわからないし、単純に「ああ素敵だった楽しかった」というくらいしか感想の言葉はひねり出せないのですが。
彼が、2度目のアンコールで出てきた際に、観客のおじさんから「C'est facile!(簡単だよ!)」という言葉が舞台に向かって飛びました。これ、最初のアンコール曲に対してのヤジだったと思うのです。なお、別に空気悪い感じではなくて(彼のメンデルスゾーンは素晴らしかったし)、場の流れ的にはもっと難しい曲やってみてよ的なリクエストだったと思います。
すると楽団員から、そのヤジを通訳された彼はニコニコ笑って「そう、これはストラディヴァリウスというバイオリンです。自動で弾いてるんですよ(僕は全然難しいことできません)」と切り返したんです。会場大笑い。
こういう距離感が持てる劇場は初めてだったので、とても楽しかったです。
芸術の秋、シーズンはこれから。
音楽や舞台はバカンスが終わった9月から新しいシーズンが始まるようです。ニースのオペラ座、国立劇場でも、これから演目目白押しです。
演目だけでなく、劇場自体も、日本とは趣が違って楽しめると思うので、旅行などでフランスを訪れる際は、ぜひ旅程に組み込んでみると良いのでは。
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余談ですが、ニースのオーケストラの指揮者は割とジャンプしながら指揮する人でした。「のだめ」好きの私としては「片平!(涙)」ってなりました。ちょっとね。
ちなみに「のだめ」ほぼ全巻、ニースの図書館に入ってました。フランス語だけど。
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