フランス語ゼロからのニース生活

2016年2月、南フランスのニースへ引っ越した私と夫と猫の日々。

移民の語学学校制度ってサルコジ氏が作ったのね。

私が通っている移民局指定の語学学校では、50〜200時間の受講を課された移民が入れ替わり立ち替わり入学・修了していきます。

一時5名ほどに減りましたが、またどっと新たな人たちが入ってきて16名ほどに。

今週から、一人、かなり読めて話せるチュニジア人が来て、こっちからしても「なんで語学学校必要だったの?」って感じだし、彼も授業のレベルが簡単すぎるようで居心地悪そうな感じ(何かごめんね?って私が思っちゃう)。

以前移民局で会った香港人は、この語学学校を免除されたと言っていたのですが、今思えばこのチュニジア人と同レベルか彼よりレベル低そうなのです(市民講座でも、英語通訳必要グループに一緒にいたし)。

どういう基準・仕組みになっているんだろう、とちょっと不思議だったのですが、今日下記の記事を読んで、理由はこれかな?と思った。

 

ryugaku.ablogg.jp

サルコジ氏が大統領だった時代、(中略)外国人へのあらゆる厳しいルールを整備して、外国人にぶつけました。外国人のビザを得るための強制的な厳しい書類制度、外国人教育(長期滞在の外国人への語学教育の強制)も、サルコジ氏が作りました。

長期滞在の外国人への語学教育とは、表向きは良さそうな政策ですが実際はイスラムの人たちに対する圧力が一番の理由です。今もこの制度が残っていて、平等という名のもとに筆者にもこの制度が課せられました。

(以上、引用)

彼はチュニジア人なので、おそらくイスラム教徒(まだ本人に聞いてないからわからないけど)。免除されないのには、その点も関係してるのかな、と(推測です)。上記を読むと、よほどぺらぺらの場合は別として、OFIIで語学学校免除されること自体が、結構レアケースなのかな?とも思う。

ちなみに、この記事ではこの後に、語学学校について結構辛辣な評価が続きます。

人それぞれの語学のレベルも違う、国の価値観や教育が違う者を同じクラスに入れるなど、強制的な語学学校は無差別にただ教室に押し込められ、義務を課せる滅茶苦茶な方式です。

この制度は、すべての授業への出席が義務です。そのため、妊婦の人も具合が悪くなりながら学校に通っているというひどい状況でした。授業の途中で具合が悪くなる人が続出して、授業どころではなくなることもありました。

(以上、引用)

私の通ってる語学学校に限って言えば、レベル違いの人たちが無差別にひとまとめ、という点は全くもってその通りです。

けれど、日本という島国から、生まれてこのかたあまり他国の人と接することなく来た身としては、国が違う、価値観や教育が違う人が目の前に次から次にやってきて、そういう人たちと、色々なしがらみや先入観なしに知り合えるのは、これからフランスという(自分を含めて)移民だらけの多様な国で生きて行く心構えとなり、決して滅茶苦茶なことではないように感じます。例えば授業の中で、宗教という繊細なテーマについて話が及んだ際には、お互いが注意深く、でも興味・関心を持ちながら話し合っています。

なお、私の入ってるクラスには現在数人妊婦がいますが、つわりによる体調不良で早退を申し出ても、授業時間の半分以上を経過していれば、出席とみなしてくれます。経産婦の生徒も多いので、そこらへんの「先生、彼女大変そう!帰らせてあげなよ!」っていう共感・協力っぷりも半端ない(笑)体調不良だろうがなんだろうが最後まで出席させるという事態はないです。

義務として課せられた授業時間数は達成しなければなりませんが、子育てや仕事の都合でまとまって時間が取れない人は、ディレクターと相談すれば、時間割の組み直しにもある程度応じてもらえています。

「Bonjour」と「Merci」しか言えないレベルでフランスに来ちゃった人間を、少しは読み書きできて、めちゃくちゃな文法でもコミュニケーション取れるように強制的に教育してくれるのだから、この制度、そんなに悪いことばかりではないと思います。

ところで。

サルコジ氏が台頭していることについては、個人的には「う〜〜ん」という感じ。まだ勉強中なのであれこれ言うことはできないのだけど、なんかどっかの国の都知事を超ダイナミックにした感じの公私混同具合には「どうなのよ?」と思います。

義父は「息を吸うように嘘をつく男」と評していました。

フランス国内の非常事態宣言も半年延長されたし、さてどうなることやら。