フランス語ゼロからのニース生活

2016年2月、南フランスのニースへ引っ越した私と夫と猫の日々。

フランス語学校一週間。

先週の火曜日から、移民局(OFII)指定のフランス語学校の授業が始まりました。

ニース市内にある語学学校にて週21時間、総計200時間が私のタスク。

私の場合、通常授業料960ユーロかかるところ、費用は全額フランスが負担してくれるという「本当かしら」という制度。

200時間を終了した後に、DELF A1という試験を受けなくてはなりません。

 

まずは一週間通ってみた感想など。

 

生徒の国籍は多種多様。

さすが移民の多い国フランス。市民講座に行った時と同様に、それこそいろんな国籍の人がいます。

私のクラスだけでも、アルジェリア、アフガニスタン、チェチェン、ロシア、パキスタン、コロンビア、イスラエル、スーダン。アジア系は今のところ私のみ。

 

共通言語は少しのフランス語と英語と母国語。

このクラスは、100時間〜200時間という割と長期間のタスクが課されている人の集まり。つまりフランス語はゼロから「ちょっとわかる」程度のレベル。

共通語となるべきフランス語が皆おぼつかないので、休憩時間中の会話は、お互い通じる言葉を駆使しています。英語の他に、アラビア語、ロシア語、スペイン語。

フランス語を学びに来ているので、なるべくフランス語を使うようにしたいところですが、いかんせん語彙が少なすぎて会話が成立しないことが多いため、やむなく英語を使用しています。なので、少々レベル低くても英語が聞ける・話せるって助かるなぁと日々実感。

 

みんな会話力高い!それにひきかえ日本人(私)は・・・。

クラスメートたちは、フランスに来たのが1年半から2、3か月前と比較的最近の人が多い。私も現時点で3ヶ月半前。おそらくスタートラインはほぼ同じ。

だけど、多くのクラスメートは、フランス語を耳で丸覚えして使っている感じです。そして授業中もガンガン発言する。別の生徒が先生に当てられてるのに、わかった人は関係なく我先に答えを言っちゃいます。話すの大好きー。まちがってても気にしないー。

こういう授業中の発言の積極性って、日本で基本座学で語学を学んできた私など戸惑うことこの上なしだったのですが、黙っていると授業から姿を消したみたいになってしまうので、努めて仲間に入るようにしています。

 

基本耳学問でやってるので、書くのは苦手な人多し。

おそらくフランスで生活していく上で、読めて話せればOKという状況で、ほとんど耳学問でフランス語を覚えてきている人が多いように思います。

そのため、いわゆる筆記問題になると途端に思考停止する人が多い感じ。

例えばこういう問題。

Emma est la mère de Lise ; Lise est la _____ d'Emma.

(EmmaはLiseの母親です;LiseはEmmaの_____です)

 空欄には「娘」という意味の単語「fille」が入るのですが、これが出てこない。会話では「娘」も「母」も余裕で使いこなしてるのに。「孫」と「祖父」とか、「甥」と「叔母」とかの組み合わせとか。

一方の私(日本人)、筆記とヒアリングは割とできるのです。

過去数カ月コツコツ独学でやってきた甲斐があった、というよりは、これはもう、中学校入学以来、長年かけて否が応でも身についてしまった習性だと思ってます。

でもねー、外国で生活してくのに、いくら語学テストの点が良くても話せなきゃ意味ないじゃーん、の典型。

というわけで、授業では互いの得意不得意を補い合いながらやっております。

何れにしても、来年のビザ更新のためには話すのも書くのもどっちも大事なのです。

 

六月はラマダン。

私のクラスはイスラム教徒比率が高いです。そして現在はラマダン月まっ只中。

彼らは宗教上の理由から日中は飲食ができません。なので、休憩中も何も飲まないし、お昼ご飯も食べません。私とペアになってる女の子もイスラム教徒。

私は午前午後とも授業のある日は、お弁当を持参してるのですが、昼休み中も教室でぐったりしている彼らの横でムシャムシャ食べるのはなんとなく忍びなくて、散歩がてら近所の公園に出かけています(鳩に混じってカモメがパンをせびりに来るのが、海辺の町ニース)。

早くラマダン明けてほしいなー。

 

遅刻は授業開始から30分以内。時々すごい言い訳発動。

これは語学学校との契約書で定めてあるのですが、授業開始から30分以上遅刻した場合、その日の出席は認められません。30分も結構ゆるいと思うけど。

遅刻する顔ぶれは、大体決まっているのですが、常習なのがパキスタンから来てる男の子。ちょっと頑張ればいいのに、彼はいつも33分とか35分遅れてくる。当然、講師は渋い顔をして遅刻理由を問いただす訳です。

いつもは「すいません」の一言で乗り切る彼ですが、この間は珍しく主張があったらしく「トラブルがあったんです!」と先生に強く言い返しました。

「どんなトラブルか言ってみなさい」と先生が続きを促したところ、

「この日曜日はニースでユーロ2016の試合があり、僕のレストランでもテレビで試合を見せていたため、遅くまで客が残っていた。そのため今日の僕はとてもとても疲れているんです!」

というまさかの言い訳。てっきり交通事故にあいかけたとか、そういう不可抗力な理由を予想していた周囲(私を含め)は「本気で言ってんの?」という反応。

さすがに講師もしばし絶句の後「授業が終わったらオフィスに行ってマネージャーと話すように」と指示してました。

でもこういう極端な言い訳を臆面もなくする人って初めて見たので、結構新鮮で楽しかったです。ちなみに彼は翌日は欠席しました。大丈夫なのかしら。

 

無料は無料なりの授業。それでも。

私の行ってる語学学校は、フランス語初心者にぴったりとは言い切れないです。授業はすべてフランス語で、先生によっては英語が話せない人もいて、内容がよく理解できない日もあります。

無料(っていうかフランスの税金)で受講してるんだし、贅沢は言えないのかなぁ、とも思います。

それでも、朝から晩までフランス語漬けの環境に有無を言わさず置かれる状況は悪くありません。おかげで、数字の聞き取りはかなり良くなってきたし。

 

というわけで、あと100数十時間、一生懸命頑張っていきたいと思います。