フランス語ゼロからのニース生活

2016年2月、南フランスのニースへ引っ越した私と夫と猫の日々。

もしかしたら二重国籍のまま日仏2国のパスポート持てたんじゃないの、という話。

※2016年9月9日追記

id:lenhaiさんからコメントを頂戴しました。私が法的に正しく理解していなかった点などもご指摘くださっていますので、合わせてお読みいただければ幸いです。

 

日仏の二重国籍を持っていた夫が、私との婚姻手続きやフランスへの渡航スケジュールやその他諸々を勘案し、国籍法に則って日本国籍を離脱したのですが。

 

離脱に先立ってやはり色々本人にも葛藤があり、離脱手続きに入る前には、どうにかそのまま日本国籍を維持できないかという道を模索してました。

もとい、どうやったら二重国籍のまま、日本のパスポートをゲットできるか。

 国籍法の原則で言えば、22歳以上の重国籍者は国籍選択をし、「国籍は1つになっていなければならない」ので、当然、持てるパスポートも選択した国籍のもの1つだけになるはずで、22歳以上で日本とそれ以外の国の2つパスポート持ってるのって、ダメってことだよね、という理解を(私は)しています。

 

でもやれるだけやってみるか、と思い実際パスポートセンターに行ってチャレンジしてみたのです。

 

さて、この時の夫の状況です。

フランスのパスポートを使い、観光ビザ(90日)で日本に入国し、「日本国籍判明」という理由で入国管理局でこれをキャンセルしてもらい、「日本人」として無期限で日本滞在を継続できるようになったけど、フランスに帰るためには日本のパスポートが必要になります。

私の準備が整い次第、遅くとも2月にはフランスに戻る予定にしていたので、住民登録はせず、国民健康保険、年金には未加入(だってお金もったいないし)。日本人なので戸籍謄本はある。日本の運転免許証なし。

 

この状態で、日本のパスポートは作れるでしょうか。

 

答え 作れない。

 

その後、国籍離脱の手続きのため、住民登録をしました。本人確認にはフランスのパスポートを提示して受理されました。よって住民票は取得できます。この状態で日本のパスポートは作れるでしょうか?

 

答え 作れない。

 

日本のパスポート申請に必要な「身元確認書類」2点が用意できなかったんです。顔写真のない証明書2点か、顔写真のない証明書1点、顔写真入り証明書(学生証など)1点を提示すればいいのですが。

証明書は印鑑登録証明書も認められてるので、顔写真なし証明書1点は用意可能でしたけど、顔写真入り証明書がダメでした。住民登録する時はフランスのパスポートとIDカード(顔写真入り)提示で受理されたので、パスポートセンターでもやってみたのですが、ここでは『NO』との返事でした。

 

というわけで、結局、日本のパスポートを作ることは断念しました。

 

が、裏を返せば、「もし多少お金を惜しまず超短期間(1ヶ月とか)でも国民年金か健康保険に入って、年金手帳か保険証を持っていれば」どうだったでしょう。

おそらく、なんの問題もなく日本のパスポートは取得できていたと思います。しかも、フランスのパスポートを取り上げられることもなく、日本国籍を離脱することもなく。

 

国籍選択をしろ、と言いながら、実際は役所も追求することはしていないし、ほぼ放置になっているのが実情と思われます。だったらもう二重国籍認めてもいいんじゃないの、と思う。

 

それを一番実感したのが、成田空港の出国審査の時。

 

夫は日本国籍を離脱したので、「フランス人」として審査窓口でフランスのパスポートを提示しました。

入国管理局に事前に連絡し、出国時に何か必要な書類はないのかを確認したところ、「国籍離脱後30日以内の出国なら何もいらない、そのままフランスのパスポートで出国せよ」とも言われていました。

パスポートには観光ビザが「日本国籍判明のためキャンセル」というスタンプがドカンと押してあります。

すると係官は「日本のパスポートはないのか」と彼に言いました。確かにその箇所だけ見れば、ルーティンとして彼がそう聞くのは間違ってない。

でも、夫が「日本国籍を離脱したので今はフランス国籍しかない」と説明し、係官自身がその手にフランスのパスポートを持っているにもかかわらず、「日本のパスポートないのか」を繰り返したのです。

 

入国管理局が、22歳以上の成人に、日仏2国のパスポート提示要求してどうする。持ってていいんかよ。

 

結局、別の窓口に連れて行かれ、そこで事情を説明し、持参していた東京法務局の国籍離脱通知の原本を提示し(コピーを取られ)、ようやく理解してもらえ、無事に日本を出国したのでした。(この前に猫の出国にもすったもんだあり、これで完全にエネルギー切れ)

夫は「日本がこんなに適当なんだったら、日本国籍捨てなくてもよかったかも」とかなり憤慨していた次第。私も本当そう思う。

 

彼は、自分のルーツに日本があるということを、とても大切に思っていて、本音は国籍離脱したくなかったのですよね。でも違法なことはしたくないし、色々な事情から「やむなし」と決断したのに、最後の最後で「2国のパスポート出せ」と言われて、かなりがっくりきてました。

 

ネットなんかを見ていると、22歳以上でも2国のパスポートを所有しうまくやってる人もいるような情報があったりします。

正直私たちも、要件さえ揃えられれば、やってやれないことはなかったし。

「でも法律がね・・・」の思いで決断したのだから、国だって、やるならちゃんとやれ、やらないならやめたら?と思ったのでした。

 

 

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