フランス語ゼロからのニース生活

2016年に夫と猫とともに、フランス語ゼロで日本からフランスへ移住してきました。

フランス移民局(OFII)からDELF A2受験向け100時間無料語学コースの案内がきました。


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先月初旬に受験したDILF A1の合否通知がまだ届いていないのでそわそわしています(11/14には出ているはず)。

 

ところが今週、DILFを受けた事務所から夫の携帯に連絡があり、「引き続き語学のレッスンを受けることに興味がある?あるなら、説明会をするので来てください」とのことなので行ってまいりました。

たしかに受験会場は語学学校もかねている事務所のように見受けられたので、「授業料が安いなら受講したいなー」くらいの気持ちで。

 

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移民局(OFII)主催のDELF A2受験向けコースの案内でした。

Parcours linguistique OFII niveau A2

1ヶ月で100時間(週28時間〜30時間)火・水の午後、金の午前を除き、平日は3時間半〜7時間の授業。なんと土曜日の午前中も授業あり(フランスなのに!)

時期的に「クリスマス休暇前には終わらせるで!」という意欲満々の短期集中という感じで、かなりハードスケジュールです。

なお、授業料は無料

 

こちらは、まさかOFII主催の語学講座とは思わず行っていたので、「質問ある?」って聞かれて、真っ先に「いくら払うんですか?」と聞いたのですが、無料…。

フランス国籍取得を目指すならDELF B1合格が必須なのですが、A2をパスすれば、B1受験クラスもある模様。これも無料。

授業受けてる間に臨月入っちゃうけど、無料だしA2だしということで、受講しようと思います。

本日は、DELF A1〜A2レベルのレベルチェックテストを受けて終了。

 

移民向けの語学修得義務のルールがめまぐるしく変わっている模様。

私より1ヶ月遅れで今月DILFを受験した語学学校の時の友人にも、きっと同様の案内があるだろうと思い、上記の情報をシェアすべくやり取りしていたところ、びっくり情報を聞いた。

私がOFIIに行った2016年5月時点では、滞在許可証更新のために必須とされていたのが語学学校修了+DILF A1合格(受験料は国負担)という条件。

これが7月以降にOFII召喚を受けた人は、語学学校修了+DELF A1合格(DILFよりちょっと難しい)に条件が変わっていたのです。しかも受験料は自己負担

ところが。

なんとこの9月下旬にOFII指定語学学校に入学した人(恐らくOFII召喚は8月か9月以降)によると、DILFはおろかDELFの受験・合格義務すらなくなり「語学学校修了証書を得ればOK」というルールに改訂されたとのこと。マジか。

聞いた話なので、正確なところは確認中(OFIIのサイトみてもよくわからない)なのですが、とりあえず書いちゃう。

という訳で、移民で語学試験合格が必要になるのは、フランス国籍取得を希望する場合のみで、DELF B1合格が条件です(これは私が最初に聞いていた説明から変更なし)。

正直、OFII指定の語学学校の修了証書を得ることは、それほど難しいことではなく「指示された授業時間を消化しさえすれば貰える」といっても過言ではありません。移民は絶え間無くどんどん入学してくるので、学校側はどんどん卒業させますから。

 

移民にお金(税金)をかけない方向へ政策転換?

DILF/DELFの合格を条件からなくしたことで、滞在許可証更新が楽になるかと言われれば、決してそうではないだろうなぁと思います。むしろ逆。

フランス語がままなければ、この国で就職(して納税、もしくは何らかの形でフランスに貢献)することは極めて困難です。

義務だから語学学校に来るけど真面目にフランス語を習得する気はない(=まともに貢献する気がない)移民を、税金で手厚くするサポートする必要はないはず。

「無駄に税金を使いたくないから語学学校修了証書を取れば良いことにするけど、滞在許可証更新したいなら、自己責任で一定レベルのフランス語習得してね(さもないと更新不可)」っていうことじゃないかなぁ、と推察。

一定要件さえ整えば、無職の移民にさえ何らかの手当を支給してくれちゃう制度のある国。でもこれだけ多くの移民を抱え、世界中で移民が問題になっているこのご時世に、滞在許可更新が容易になる方向でルールが改訂されることは有り得ないと思われます。

コスト削減のため語学習得のサポートは減らすけど、フランス語要求レベルは下げない、っていうのが本当のところなのではないか。

語学って必要に迫られないとなかなかレベルアップは難しいし、フランス語ができなくても日々の暮らしはどうにかなってしまうんですよね。実際、語学学校にも在仏10年だけどまともにフランス語が話せず、滞在許可証更新の時に学校に入るように言われてきてた人がいたもの。

こういう人には、今後どんどん滞在許可がおりなくなるんじゃないだろうか。

国籍取得を目指すくらい真摯にフランス語を学ぼうとするならサポートするけど、というのが今回案内された語学講習なのではないか。

いろんな推測が頭をぐるぐるしております。

 

 フランスからもらった学習の機会は最大限活用したい。

ふりかえって我が身。

思いがけず、また無料で100時間もフランス語を勉強するチャンスがもらえるようなので最大限活用させていただこうと思います。授業は11月30日から12月22日までの予定。日曜以外、毎日授業あります。朝8時半から夜19時までなんて日も。かなりみっちり。

ただ一つ問題は。

臨月なんですよね…。

予定どおり年明けに出てくるんだよ、それまでいい子でね。とお腹に話しかける毎日になりそうです。

 

後日談。

 

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